安倍総理大臣がウラジオストクでプーチン大統領と会談。今年の12月に来日されるようなことが決まったみたいで、山口県内が話題になっている。
県内にある温泉地や観光地が是非と立ち寄って欲しいという思いが出るのも当然で、秋吉台や秋芳洞も期待しているようだ。
そんな中、美登里の女将仲間で話題になっているのが宿泊される場所で、長門市にある湯本温泉のホテルか旅館が候補になるのではと交わされている。
夫でもある社長は元大都市圏にあるホテルの勤務していた歴史があり、皇室や国賓を迎えるホテル側の知らない世界の話を教えてくれたことがあった。スイートルームで特別な部屋の場合には、そのフロアへ行くには専用エレベーターしか行けない設定になっていたり、幾ら高額な料金を支払っても一般の人達をそのフロアの部屋を利用させることはなく、特別な方々にご利用いただくといステータスを重視しているのである。
「私が勤務していたホテルはね、すぐ近くに運河が流れ、ホテル内から専用の通路があって運河から脱出可能な設計にもなっていた。テロ行為でもあればそんな警護方法も必要だからだ」と聞いて驚いたこともあるが、要人を迎えるということは簡単ではないことは確かである。
宿泊されている間は24時間体制で警備をされることは当たり前だが、当日を迎える数ヵ月前から様々なチェック体制が進められるところから、近日中に始まるかもしれない。
湯本温泉で別格と言われている旅館の女将と交流がある美登里だが、午前中に電話が掛かって来て話した際、彼女の旅館が指定されるパーセンテージが高いと語っていた。
迎える政府側から細かく指示がされることは想像出来るが、料理の好みや日本酒、ビール、ワインの名柄などが指定されるかもしれない。
料理長と話した際、この地は魚料理の中でも「河豚料理」が注目されると言っていたが、河豚料理については逸話が伝わっている。青酸カリの1000倍の猛毒があるところから長きに亘って禁止されていた食材だったが、明治27年、日清戦争の講和会議が下関の料亭旅館「春帆楼」で行われた際、海が荒れてどうにも魚が入手出来ず、仕方なく河豚を料理して提供し、次の日に伊藤博文から「あれは美味かったけど何の魚だ?」と質問され、「河豚です」と答えたら「禁止されているではないか」と詰問されたので「理解して調理すれば安全です」と伝え、それによって山口県と福岡県での河豚料理が広まったそうだが、この「春帆楼」は河豚料理の第一号許可を受けた歴史が誇りとなっている。
美登里は「金子みすゞ」に傾倒しており、もしもプーチン大統領がこの地に来られたら、記念館に訪れて欲しいと思っている。
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