昔から好きなテレビ番組があった。「題名のない音楽会」で、昨日のニュースに現在の司会を担当している「佐渡裕」氏が9月で降板されると発表され、後任はヴァイオリンで知られる「五嶋龍」氏となっていた。
音楽を耳にすると、その曲を耳にした時の思い出が瞬時に出て来る。数日前に何気なく流れて来た音楽を懐かしく感じた。曲名は「エストレリータ」で、印象として焼き付いているのが飛行機の中。成田からフランクフルトへ向かう日本航空のファーストクラスの席で、機内食が済んでヘッドホンで音楽を聞こうとして最初に流れて来たのがこの曲だった。
優雅な空間で耳にしたからこそ印象に残っているのだが、隣席の人は日立グループのある会社の社長で、仕事でブダペストへ行かれると言われていた。
この時のヨーロッパ旅行で忘れない体験となっているのが前にも書いた出来事で、復路でパリから成田へ飛んだ日本航空の機内でのこと。私の前の席にコートジボワールの大統領夫妻が搭乗されていたからで、国賓ということから成田空港では赤の絨毯が敷かれ、ファーストクラスからの専用通路には多くの人達が整列して迎えられており、その前を通る時は緊張しながら自分が場違いな存在のような気がした。
当時はのんびりしていたのだろうか。国賓と一般乗客を搭乗させるなんて今なら考えられ
ないが、搭乗の数日前から搭乗客全員の身元調査などが間違いなく実施されていたと想像するし、葬儀社の経営者が旅行という事実も把握されていたことだろう。
そうそう、その大統領には日本国民として失礼なことをしてしまったかもしれない出来事があった。当時の機内は禁煙席と喫煙席の設定があり、喫煙していた私も大統領も進行方向に向かって右側の喫煙席だった。
食事が終わった時だった。大統領が喫煙されて紫煙が流れて来た。食後の一服とは喫煙者のよくある行動だが、私もハイライトに火を付けて喫煙を始めたら、大統領が女性のチーフパーサーを呼ばれて何か喋っている。
しばらくすると彼女が私の名前に様付けして一列後ろの席に移動して欲しいと言われた。その時に彼女から前の人物が大統領であることを教えられたが、大統領が喫煙されたのは上質な葉巻で、きっとハイライトの強烈な香りに参っておられたのかもしれない。
さて、オーストラリア旅行から1年が経ったので思い出しながら書いたが、何気なく当時に管理人さんがコラムで紹介された検索の事実についてやってみたら、びっくりする結果が出て来た。
グーグルで「カンタス航空718便」「カンタス航空575便」「キャンベラ駅」「カンタスクラブ パース」「日本航空3006便」などでこの「幸せ列車」のページがトップページにヒットする不思議が続いている。
また管理人さんが確認されたという「ジパング倶楽部 コラム」だが、検索してみるとトップページの1番と2番目に「幸せ列車」が出て来たのでびっくりだった。
まあ、でなヒットしないより嫉妬する方が結構なことだが、なぜだか分からない謎となっている。
今日の写真はキャンベラ駅からシドニーまで利用したカントリーリンクの3両連結のエクスプローラーで、荷物を先に預けるチェックイン対応があり、改札口が存在しないので不思議な体験だった。
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