予想していたようにスカイマークが民事再生の手続きを行い、5年前の日本航空みたいになってしまった。イエスマンばかり周囲にいるのでは?と指摘したことを何度か書いたが、そんな会社は凋落の道を辿ると懸念していたことが現実となった。
「機内でお手伝いはいたしません」「制服も自由です」とポロシャツみたいな制服を着用して話題を呼んだし、「機内でのクレームは受け付けません」なんてことを打ち出して物議になったことも知られているが、荷物棚に届かない背の低い人がお願いしても「規定ですから」と返したCAもいるそうだし、黙って手を貸してくれたCAもいたそうで、そこは人としての姿が垣間見える行動のように思える。
ミニスカートの制服で話題を呼んだのも記憶に新しいが、結果として話題を呼んで宣伝になったからと撤回したが、他社のCA達からも強い抵抗感が出ていた事実があった。
それについて「ミニスカートに興味があると思われるのが嫌で利用しない」という人もいたので、間違いなくマイナス効果を方が多かったような気がする。
経営に直接影響したのはエアバス機の総2階建てという超大型機を6機も発注してキャンセル問題が起きたことだろう。間違いなく決断をした経営陣の責任で、トップのワンマンに「おかしい」と言えなかった周囲の人達も同罪である。
過去に書いた時に「ダイエー」と同じ構図だと指摘したが、ダイエーのトップであった中内氏の逸話に面白いことがあった。飛行機のファーストクラスについて言われたことだが、「ファーストクラスは早く着くのか?」と否定されたというものである。
格安航空の鳴り物入りで進出したが、一部の機材で本来「2+3+2」である設定を「2+4+2」と1列増やしたところから狭くなって不評だったし、遅延することも多く、機材のやりくりが付かずに欠航が頻繁に起き、新しく就航した路線が2か月や3ヵ月で廃線となることも多かったことから各地元での印象も悪く、「よく揺れる」「離着陸が酷い」というような気の毒なぐらい悪い評価が口コミサイトに書き込まれていた。
唯一の路線となっている茨城空港の地元でも困惑が起きているようで、その責任は小さくはないと指摘したい。
一方に擁護する書き込みもあったことも事実で、「料金が安いのだから仕方がない」とか「サービスを求めるなら他社を利用するべき」と書かれていたのを目にしたこともあるが、列車や飛行機が単なる移動手段と考えればダイエーの中内氏と同じでよいが、移動も旅の一つだと考える人達には歓迎されなかったことは事実である。
拠点となっていた成田空港から撤退したのは昨年だったし、過去には関西空港からも撤退しているが、羽田空港の枠を多く要しているメリットもあるので運航を続けて再生の道になればと期待したい。
ニュースによると問題の社長は辞任したみたいだが、おかしなことに「おかしい」と言う人達が周囲に存在すればこんなことになっていなかったと残念に思う。私も体験があるが、突然欠航になったら最悪だし、2時間3時間と遅れたら予定していたスケジュールに影響が及ぶ。
航空運賃を値上げしたと思ったら値下げを発表するちぐはぐな料金設定も異常だし、円安になっても外国便のない航空会社にはメリットはなく、燃料費の負担が増える厳しい現実に追われていたし、エアバス社に発注した当時は80円ぐらいだったドルのレートが、今やびっくりするほど変わっている。ドル建て契約なら購入価格が予想外に高くなるし、そもそも成田とニューヨーク便に380型機の就航を発想したこと自体がおかしなこと。
後発のLCC航空会社の影響もあるような意見もあったが、間違いなくトップのおかしな舵取りが原因だったと思える。多くの社員の存在がある。おかしなことに「おかしい」と言えない立場の人が大勢いることを忘れないで欲しいと願っているが、利用するお客さんが「おかしい」と言っていたことに気付かなかったことが要因のような気がする。
今日の写真はスカイマークに大きな影響を及ぼしたエアバスの380型機を。
「機内でお手伝いはいたしません」「制服も自由です」とポロシャツみたいな制服を着用して話題を呼んだし、「機内でのクレームは受け付けません」なんてことを打ち出して物議になったことも知られているが、荷物棚に届かない背の低い人がお願いしても「規定ですから」と返したCAもいるそうだし、黙って手を貸してくれたCAもいたそうで、そこは人としての姿が垣間見える行動のように思える。
ミニスカートの制服で話題を呼んだのも記憶に新しいが、結果として話題を呼んで宣伝になったからと撤回したが、他社のCA達からも強い抵抗感が出ていた事実があった。
それについて「ミニスカートに興味があると思われるのが嫌で利用しない」という人もいたので、間違いなくマイナス効果を方が多かったような気がする。
経営に直接影響したのはエアバス機の総2階建てという超大型機を6機も発注してキャンセル問題が起きたことだろう。間違いなく決断をした経営陣の責任で、トップのワンマンに「おかしい」と言えなかった周囲の人達も同罪である。
過去に書いた時に「ダイエー」と同じ構図だと指摘したが、ダイエーのトップであった中内氏の逸話に面白いことがあった。飛行機のファーストクラスについて言われたことだが、「ファーストクラスは早く着くのか?」と否定されたというものである。
格安航空の鳴り物入りで進出したが、一部の機材で本来「2+3+2」である設定を「2+4+2」と1列増やしたところから狭くなって不評だったし、遅延することも多く、機材のやりくりが付かずに欠航が頻繁に起き、新しく就航した路線が2か月や3ヵ月で廃線となることも多かったことから各地元での印象も悪く、「よく揺れる」「離着陸が酷い」というような気の毒なぐらい悪い評価が口コミサイトに書き込まれていた。
唯一の路線となっている茨城空港の地元でも困惑が起きているようで、その責任は小さくはないと指摘したい。
一方に擁護する書き込みもあったことも事実で、「料金が安いのだから仕方がない」とか「サービスを求めるなら他社を利用するべき」と書かれていたのを目にしたこともあるが、列車や飛行機が単なる移動手段と考えればダイエーの中内氏と同じでよいが、移動も旅の一つだと考える人達には歓迎されなかったことは事実である。
拠点となっていた成田空港から撤退したのは昨年だったし、過去には関西空港からも撤退しているが、羽田空港の枠を多く要しているメリットもあるので運航を続けて再生の道になればと期待したい。
ニュースによると問題の社長は辞任したみたいだが、おかしなことに「おかしい」と言う人達が周囲に存在すればこんなことになっていなかったと残念に思う。私も体験があるが、突然欠航になったら最悪だし、2時間3時間と遅れたら予定していたスケジュールに影響が及ぶ。
航空運賃を値上げしたと思ったら値下げを発表するちぐはぐな料金設定も異常だし、円安になっても外国便のない航空会社にはメリットはなく、燃料費の負担が増える厳しい現実に追われていたし、エアバス社に発注した当時は80円ぐらいだったドルのレートが、今やびっくりするほど変わっている。ドル建て契約なら購入価格が予想外に高くなるし、そもそも成田とニューヨーク便に380型機の就航を発想したこと自体がおかしなこと。
後発のLCC航空会社の影響もあるような意見もあったが、間違いなくトップのおかしな舵取りが原因だったと思える。多くの社員の存在がある。おかしなことに「おかしい」と言えない立場の人が大勢いることを忘れないで欲しいと願っているが、利用するお客さんが「おかしい」と言っていたことに気付かなかったことが要因のような気がする。
今日の写真はスカイマークに大きな影響を及ぼしたエアバスの380型機を。
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