テレビに健康に関するサプリメントのCMが多い。BSには頻繁に流れており、中にはドラマ調なので勘違いをしてしまうこともある。そう言っているのに「にんにく卵黄」のCMで紹介されていた旅館に予約する行動をしたこともあるので、CMの影響とは大きいのだろう。
昔、あるビジネスセミナーに参加したら質疑応答の中に面白いやりとりがあった。受講者の一人が「大正製薬がリポビタンDのCMを頻繁に流しているが、あれを減らせばコストダウンにつながり、もっと低価格で販売可能なのでは?」と質問したのだが、講師の先生は次のように答えられた。
「それはビジネス社会の常識からすると不可思議な疑問を抱かれていると言えます。どんどんCMを流すことによって販売が増え、だから1本100円という価格になっているのです。売れていなかったらもっと高価になると言えます」
人は「健康」という言葉に影響されるのは確かで、最近の「リポビタンD」のCMを観ていたら本当にファイトが出そうな気がするのだから洗脳されているのかもしれない。
数日前のニュースで「トクホ」の問題について指摘されていた。「トクホ」とは「特定保健食品」の略で、製品が消費者庁長官の許可を得て取得しているものだが、その表記に誤解を与える恐れがあると問題視されたもので、私のような単細胞な性格はすぐに信じてしまうから大変である。
一時はヨーグルトがブームになっていた。ピロリ菌を減らすという研究発表があって明治の「LG21」が爆発的に売れていたが、今でもそのブームは続いているのだろうか。私も娘から勧められて購入したが、あの独特の香りに抵抗感があり、一気に飲める液体の物を薬と思って飲んでいた時期があった。
昨年の2回の入院から今年は食生活が激変。豆腐、豆、縮緬雑魚、大根おろしなどを食している。
アルコール類の禁止は元々飲まなかった方なので然程気にならないが、好物の「野菜の天ぷら」と「野菜の串カツ」などの揚げ物が禁じられたことが最悪。一気に人生が寂しくなったような気がしている。
病的なほどの偏食人生を過ごして歴史があり、その毛結果として様々な病気で入院する羽目になったのかもしれないが、5年前に大病を患った際、1ヵ月の入院からリハビリ専門の病院に転院するにあたって、言語と嚥下障害を担当くださっていた先生が偏食について文書にしたためられ、転院先の栄養士さん宛に届いたのだが、すぐに栄養士さんが病室に来られ、「大変ですね。お豆腐しか考えられませんね」と言われたので「それで結構です」と答えたら、日に2回「護摩豆腐」や「卵豆腐」が出て来たのでびっくりした。
偏食のない人が羨ましいとずっと思っている。観光地の旅館でも大半が無理だし、外国に行けば和食レストランを探しておく必要があるが、前述のように揚げ物を選択出来ないので困っている。
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