明日5月25日は弊社の本社で講演会が開催される。講師は司会や映画評論家として知られる「浜村淳氏」で、講演は13時から14時半となっている。
浜村氏とは不思議なご縁があった。昔、氏が司会を担当されていたテレビ番組にゲストとして何度か出演させていただいたことがあるし、伊丹十三監督作品で話題を呼んだ映画「お葬式」に関して、北御堂で対談した思い出もある。
依頼があったのは北御堂さんからだったが、映画を観ておいてくださいと言われたので当日までに難波の映画館に行ったことを憶えている。
対談のメンバーは映画評論家として浜村氏、遺族を体験された生恵幸子さん。生恵さんはボヤキ漫才で知られた人生幸朗師匠を送られたお立場からだった。
このテーマは何度か書いたが、その時に浜村氏が仰った言葉が印象に残っている。
「有吉佐和子さんの『恍惚の人』の映画ですが、テレビ局がテレビでの放送を何度もお願いしたのですが、有吉さんは頑なに固辞され、誰にも訪れる社会問題だから家庭で寝転んで観たり、食事をしながら観て欲しくない。映画館に足を運んで観て欲しいというお考えがあったようです。この映画「お葬式」もそんな作品になるかもしれませんね」
それは半年ぐらいでテレビ放映されてしまったので残念だったが、その時に私が話したことは次のようなことだった。
「この映画は、伊丹監督ご自身が奥様の宮本信子さんのお父さんのお葬式でご体験されたことがベースになっていますが、江戸家猫八さんが演じられた葬儀社側から捉えるシナリオも考えられたし、ご遺体側からの立場でナレーションをして参列者の紹介をしたり、心の中を推察する展開も考えられたのでは?」
浜村さんとのテレビ番組は生放送だったが、番組が始まる前に打ち合わせで「この問題は触れない方が」と申し上げると、「そうですね。仰る通りかもしれませんね」と言われたのに、本番になったら遠回しに触れて来られる言葉のテクニックの見事さには脱帽した思い出もある。
その後、星名国際登録について社会面のトップ記事として大きく採り上げられたことがあるが、その新聞記事について氏のラジオ番組「ありがとう浜村淳です」で紹介をくださり、偶然にそれを車の中で聞いていた友人が電話で教えてくれた出来事もあった。
明日は前から決まっていた予定があるので再会は叶わないが、その節はという内容で手紙をしたためておいた。
コメントはこちらから
あなたの心に浮かんだ「ひと言」が、誰かやあなた自身を幸せに導くことがあります。
このコラム「ご仏縁」へのコメントを投稿してください。