前号で映画について触れたが、フィルムを投影してスクリーンに映す映画館がどんどん少なくなって消滅の道を進んでいるようだ。
映画に関して昔に見たもので印象に残っている光景がある。それは、フイルムを自転車の荷台に積んで映画館を回って配達する姿で、その自転車は運搬車が多かった当時にスポーツタイプのサイクリング車で、5段ぐらいの変速機が付いていた。
月に何度か目にする光景なので気にしなかったが、ふとそんなことを思い出すと懐かしくなる。
齢を重ねるとノスタルジックな世界に影響を受け易くなり、時折にテレビで放送される昔の映画を観ると当時のことが鮮やかに蘇えって来る。
昨日はBSで「ケーリー・グラント」主演の「北北西に進路を取れ」を観ていたが、終盤で歴代大統領の彫刻が有名な山の場面があり、娘ファミリーがアメリカ在住時に行ったみたいで、それをバックに初孫がガッツポーズをしている写真がメールに添付されて来たことを憶えており、その写真集は昔の古いパソコンの中にいっぱい納められたままである。
先月だっただろうか、「チャールズ・チャップリン」の歴史を採り上げた番組があった。作品がアメリカの当局から問題指摘され、アメリカから去る決断を強いられた彼のその後の偉大な活躍は語り継がれているが、我が国に訪れた時から日本という国の素晴らしさを感じていたことでも知られている。
彼は音楽に対する感性も素晴らしく、映画の主題曲も残しているが、私のレコードコレクションの中にも入っている。
彼が日本で宿泊に利用したホテルや旅館のことにも触れていたが、それぞれ迎える方がⅤIP対応をしていたことも印象的だ。
日本文化である「和食」に関して面白いマナーが指摘されていたので紹介しよう。割り箸を両手で広げる行動をする時、左右ではなく縦である前後に開くのが常識だそうで、話してみると知らなかった人が多かった。
日本国内で最も「質」が高いと評価されているホテルの和食だが、和装の女性がお茶を運んでくれた後、メニューを決定して注文すると塗りの薄い箱型のものを持って来てくれ、「どうぞ」と言われる。そこには長さの異なる2膳のお箸が置かれている。大半の人は「?」を抱かれて質問されるようだが、スタッフは次のように説明する。
「掌の大きなお方は長いお箸を。そうでないお方は短いお箸が使い易いと存じます」
掌が小さいか大きいかは来店時に確認可能な慎重で判断されるべきことだが、この行動は「びっくりさせる」ことが目的で、利用客が「そんなことまで配慮が」ということを印象付けるテクニックと言える手法である。
今日の写真は上述の映画のラストシーンとなったアメリカ歴代大統領のモニュメントが刻まれた「ラシュモア山」を。
映画に関して昔に見たもので印象に残っている光景がある。それは、フイルムを自転車の荷台に積んで映画館を回って配達する姿で、その自転車は運搬車が多かった当時にスポーツタイプのサイクリング車で、5段ぐらいの変速機が付いていた。
月に何度か目にする光景なので気にしなかったが、ふとそんなことを思い出すと懐かしくなる。
齢を重ねるとノスタルジックな世界に影響を受け易くなり、時折にテレビで放送される昔の映画を観ると当時のことが鮮やかに蘇えって来る。
昨日はBSで「ケーリー・グラント」主演の「北北西に進路を取れ」を観ていたが、終盤で歴代大統領の彫刻が有名な山の場面があり、娘ファミリーがアメリカ在住時に行ったみたいで、それをバックに初孫がガッツポーズをしている写真がメールに添付されて来たことを憶えており、その写真集は昔の古いパソコンの中にいっぱい納められたままである。
先月だっただろうか、「チャールズ・チャップリン」の歴史を採り上げた番組があった。作品がアメリカの当局から問題指摘され、アメリカから去る決断を強いられた彼のその後の偉大な活躍は語り継がれているが、我が国に訪れた時から日本という国の素晴らしさを感じていたことでも知られている。
彼は音楽に対する感性も素晴らしく、映画の主題曲も残しているが、私のレコードコレクションの中にも入っている。
彼が日本で宿泊に利用したホテルや旅館のことにも触れていたが、それぞれ迎える方がⅤIP対応をしていたことも印象的だ。
日本文化である「和食」に関して面白いマナーが指摘されていたので紹介しよう。割り箸を両手で広げる行動をする時、左右ではなく縦である前後に開くのが常識だそうで、話してみると知らなかった人が多かった。
日本国内で最も「質」が高いと評価されているホテルの和食だが、和装の女性がお茶を運んでくれた後、メニューを決定して注文すると塗りの薄い箱型のものを持って来てくれ、「どうぞ」と言われる。そこには長さの異なる2膳のお箸が置かれている。大半の人は「?」を抱かれて質問されるようだが、スタッフは次のように説明する。
「掌の大きなお方は長いお箸を。そうでないお方は短いお箸が使い易いと存じます」
掌が小さいか大きいかは来店時に確認可能な慎重で判断されるべきことだが、この行動は「びっくりさせる」ことが目的で、利用客が「そんなことまで配慮が」ということを印象付けるテクニックと言える手法である。
今日の写真は上述の映画のラストシーンとなったアメリカ歴代大統領のモニュメントが刻まれた「ラシュモア山」を。
コメントはこちらから
あなたの心に浮かんだ「ひと言」が、誰かやあなた自身を幸せに導くことがあります。
このコラム「確かにあった」へのコメントを投稿してください。