これは私が現役時代の司会言葉の秋バージョンの一つだが、年末のこの時期なら「街は年の瀬を迎えています。人々の喜び悲しみの全てを押し流すように今年が流れゆきますが、＊＊家の皆様は深い悲しみの中で年の瀬を迎えています」となるだろう。
年が明けて厳しい冬の最中になれば「遠い北国は深い雪に閉ざされています。そんな北国の耐え忍ぶという言葉を思い浮かべながら、春を待ち焦がれおられるところへ冷たい雪が深々と降り仕切っています」なんて言葉になり、２月になれば「立春の光纏いし仏かな」という俳句も出て来る訳である。
俳句というのは「五・七・五」の世界で、短い言葉でグローバルな世界を想像いただく手法テクニックが重宝され、その文化は今後も永遠に語り継がれて行くであろう。
６０代の人が９月の中旬にご逝去を迎えられたら「秋風の訪れ早き仏かな」となるし、同じ方が１０月の下旬のご逝去なら「木枯らしの訪れ早き仏かな」と変更することも可能であるが、３月の中旬のご逝去なら「しみじみと人の命の春寒き」となるし、２月であっても日差しが温かければ「人徳の冬温かき仏かな」となれば、耳にされた方々が「そうだねえ」となることが目的として活用されている。
そんなことを全国の司会者向けの講義で伝えて来たが、「えぇ！俳句ですか？」と驚く人達が多かったが、受講終了後は全員が興味を持たれ、しっかりと勉強に取り組む姿勢を見せてくれ、あちこちから届く手紙やメールの内容を見ながら自分が歩いて来た足跡を思い懐かしむ昨今である。
そんな司会者の一部の人達と交流のある管理人さんだが、そのご仏縁はやがてＨＰの製作依頼へと発展、多くの人達がその出会いに感謝して手を合わせている。
最近では函館の水引アートの「清雅舎」があるが、その完成度の高さは評判を呼び、「誰が製作デザインを？」という質問を受けたこともあった。
それぞれが自分の仕事に真剣に取り組み、ずっと抱いていて信念や心を「かたち」として世の中に訴えるのもＨＰの重要なところだが、私が管理人さんに対して高い評価をするのは技術だけではなく「感性」と「品」であり、依頼者が驚かれるほど熟慮されて取り組まれる姿勢である。
管理人さんの製作されたＨＰで特筆すべきは開設公開されてから検索でヒットする対策で、ＩＴ社会やネット社会の技術や仕組みを熟知しておられることを改めて知ることになった。
お願いしても「はい分かりました。お任せください」と簡単に進む訳ではないが、弊社のＨＰを知らない会社に制作依頼してしまった担当者の不手際が残念でならない思いに苛まれている。
今日の写真は「管理人さん」が製作を担当された広島の「ピピの日記」から。広島を走る車内から撮影された雪の様子を。
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