最近に話題になっているのが「圏外旅行」という言葉である。何処へ行っても携帯電話が受信出来るし、メールが届く社会なのでそんな世界から逃避出来る贅沢を求めるもので、一切電波の届かない場所や、国内のホテルや旅館でもチェックイン時に携帯電話等をデスクで保管してくれるサービスも登場している。
都会の喧騒とした仕事場から静かな海や山の見える場所へ出掛けることも大切だが、そんな場合に「自分への褒美」という考え方も多いようで、一人旅で出掛ける人達が多くなっており、多くの観光地のホテルや旅館が一人旅の企画を充実させているところも増えている。
さて、私の人生であれを利用したかったのにというのがあった。それは青森と函館を結ぶ東日本フェリーが就航させていた「ナッチャンWorld」と「ナッチャンRera」の高速フェリーで、35ノットで本州と北海道を結んでいたものである。
2007年に建造されたものだが、350台の普通乗用車または195台の普通乗用車とトラック33台の搭載が可能で、1746名も乗船出来たという大型船だが、リッター8メートルという燃費の悪さが致命的だったようで、短い期間で運航されなくなってしまった。
その後を調べてみると東日本大震災の時に支援物資を輸送したり、自衛隊の物資や機材を運ぶのに活用されていたみたいだが、「Rera」の方は2012年10月に台湾に譲渡され、新しく「麗娜輪」との愛称で就航しているそうである。
同じようなケースが小笠原航路でも起きていた。国の予算も投じられて開発されたのだが、東京と小笠原間を16時間で結ぶ高速フェリーだったが、就航前に年間20億円の燃料費赤字となることが判明し、そのまま解体されるのを待っている状態にあるので寂しい話である。
ニュースで阪神高速道路の守口線がリフレッシュ工事で通行止めになると報じていた。随分昔に空港線が工事で長期間通行止めになっていたことがあるが、その時に知人から伊丹空港への行き方について教えて欲しいという電話があったことを憶えている。
阪神高速道路でしか行ったことがなく、空港線が開通する前から名神高速道路の豊中インターチェンジを利用していた私は、歌島橋から行く案内をしたら喜ばれたことが懐かしい。
名阪国道も西名阪が開通していない時代は国道25号線を走行して天理から行くしかなかったが、伊勢方面へ行くには名神側より便利だったので重宝したものである。
伊賀上野から名張や青山方面へ行く道路もあるし、加太トンネルを通って関から久居へ行くルートもあったが、当時はドライブインに立ち寄ることもドライブの楽しみのひとつであった。
全国各地に「道の駅」が存在しているが、中には足湯があったり本格的な温泉設備を完備しているところも登場し、新たな観光地として着目されている。
道の駅も様々あり、空港併設、海の家と重複、インターチェンジと隣接、サービスエリア・パーキングエリアが運営、ハイウェイオアシス併設、駅前設置、駅舎直結などがあり、現在では登録されたところが1040所となっており、スタンプラリーの対象にもなっているそうだ。
今日の写真は、そんな「道の駅」の発祥地にある石碑を。
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