そもそもキャンベラに立ち寄ったのは夏休みに伴って行く予定だった孫の言葉からで、「オーストラリアの首都はキャンベラだからそこも行きたい」と言うことからだった。
当初は中学時代に観て印象に残っている「渚にて」の映画の背景になっているメルボルンも予定していたが、シドニーまでの鉄道での移動時間が１０時間以上になるので避け、ちょっとだけ列車の雰囲気をと考えたのがキャンベラとシドニー間のエクスプローラー・カントリー・リンクだった。
広大な国に放牧されている牛や羊の姿をいっぱい目にしたが、北海道でも見られない世界であった。
大病を患ったのに出掛けたので驚いた人達も多く、その事実から外国旅行を誘ってくれる人も出て来たが、まずは体調管理に務めなければと思っている。
「独り言」の今日の号でパスポートの問題に触れたが、国際線の民間機の搭乗する人達にはそれぞれの国が発行するパスポートを有しているものであり、それらに共通していることに互いが信頼し合って旅行者の不利益にならないように配慮することだが、それを撃墜するとは信じられない話で、事故現場根の立ち入りの拒否や、被害に遭った人達の金品を物色しているニュースに衝撃を受けた。
被害者を自分や家族に置き換えたらどんな心情になるだろうか。人間社会には悪魔と称されるような極悪非道な人物も出るが、そんな人が国家の指導者となったら最悪ではないか。
何度も書いたことだが、戦争と宗教は「人を変える」と言われている。世界中で内乱や戦争が続いているし、歴史はそんな愚かなことの積み重ねであり、このＨＰのタイトルとは反対の悲しい現実がある。
ガザのニュース映像に幼い子供達が病院に運び込まれている光景があった。複雑なこれまでの歴史を遡れば簡単ではないが、弱者が不幸でないようにするのが少なくとも宗教の原点ではないか。
私は日本国民であり多くの宗教者とご仏縁があった。仏教の素晴らしいところは「奪い合いから与え合い」という思想で、そんな考え方になれば戦争が亡くなる筈だ。
将棋には様々な駒がある。「兵」もあれば「王将」もある。王将が誤った人物であれば兵は災難だし、対戦する相手側も巻き込んで悲惨な現実を迎える。
パスポートを手に旅程通りの旅を出来ることは幸せだが、マレーシア航空のような信じられないことが起きることを知って戦争に腹立たしい思いを新たにした。
今日の写真は客席で見られるナビの画面。被害に遭ったマレーシア航空の機内でもこんな画面を観ていた人もいただろうと手を合わす。
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