写真の掲載が成功していると仮定して書いておこう。昔に乗っていたキャデラックの同型車だが、様々な思い出のある車である。
トヨタのセンチュリーから乗り換えたものだが、友人の経営するモータースを通じてヤナセで探して貰ったのだが、「これは如何でしょうか?」と持って来てくれたのはキャデラックの丸型タイプで、そこにたまたまゴルフ仲間がいたところから「トランクの広さは?」と質問があり、開けてみたら3本しか積むことが出来ず、もしも4人で行くなら1本を後部座席に持ち込まなければならず、出来たらキャデラックらしいスタイルのものをと依頼したら、東京に新車が1台あることが判明、数日後に納車してくれたものだった。
5700cc、5メートル70センチの全長で、ガソリンタンクが満タンで92リットルというサイズで、トランクにはゴルフバッグが縦に6本入る広さがあった。
弊社でお寺様と喪主様を火葬場まで送迎する専用車で、不経済な燃料消費と覚悟していたが、高速道路を100キロで巡航運転するとリッター10キロ程度の走行が可能だったので意外であった。
トランクと後部座席に音響設備を積み込んで他府県での大規模な葬儀に出掛けたことも多かったが、九州から帰阪するフェリーで乗用車デッキではなくトラックデッキに回されたこともあった。
スプリングがソフトで走るソファーと称されていたが、それは高速道路のカーブに齢をいう問題があることと、同乗者がすぐに眠ってしまうので大変だった。
「この車、良く寝られるからいいわ」なんて言われていたので閉口したが、キャデラックらしい最後の車だったので大切に乗り続けて特別な愛着を持っていた。
我々の年代が一度は乗ってみたいと思っていたのがキャデラックで、アメリカを象徴する角ばったスタイルは何処でも興味を抱かれ、高速道路のサービスエリアに駐車するといつも周囲で中を覗く人達の姿が見られた。
初孫が大阪へやって来ることになって仕事の途中で新大阪駅に迎えに行ったら、娘から「恥ずかしい車」と言われてショックを受けた思い出もあるし、仕事で九州のホテルに立ち寄ったら、タワー式の駐車システムが無理なところから玄関前に置かせて貰ったことも何回かあった。
車に興味のある方々にと思って書いておくが、センチュリーは時速42キロでオーバートップに入るが、キャデラックは時速32キロでオーバートップに入るパワーがあった。
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