昨日の大きな地震の影響は大変だったようで、運転を見合わせたところから新幹線の名古屋駅では列車ホテルで対応したニュースもあったが、自然災害による問題なので巻き込まれた方々も不運に嘆かれたと想像する。
南の島で火山が噴火したが、避難された島民の方々が帰島される予想が今のところ不可能で、早く終息することを願って手を合わせよう。
さて、外国の映画やドラマで食事の光景がある時、クリスチャンのしきたりである「お祈り」をしていることがあるが、仏教の中でもそんなしきたりが存在していることも知っておきたいもの。
過日に山口県へ団参に行ったが、食事の前と終わった時には引率くださった浄土宗のお寺様が、立ち寄るお寺の情報を記した案内の終章に「食前のことば」と「食後のことば」を添付されていた。
「食前のことば」
ほんとうに生きんがために 今 この食をいただきます あたえられる天地の恵みに感謝いたします 十念 いただきます
「食後のことば」
われ食を終わりて心豊かに力身に満つ おのがつとめにいそしみ 誓ってご恩に報い奉らん 十念 ごちそうさまでした
十念とは「南無阿弥陀仏」というお念仏を10回唱えるものだが、その唱え方にも決められたことがあり、「息継ぎ」まで考えられている。
浄土宗では「南無阿弥陀仏」を「なむあみだぶ」と唱えながら、息継ぎのところで「なむあみだぶつ」と唱えるようになっているが、浄土真宗系では「なまんだぶ」という唱え方を耳にされる筈である。
今回に参拝した山口県青海島にある古刹「西園寺」では「なむあみだぶつ」とはっきりと「つ」を唱えるお念仏に特徴があり、ご本堂で拝聴したご法話でもそのことについて説明されていたことが印象に残った。
このお寺には蔵書が1万5千冊も存在し、その整理と監修に次期住職が取り組まれているそうだが、想像出来ない冊数なので大変な時間を要されることになるだろう。
このお寺の山門は桃山時代の様式と言われており、12本の円柱が用いられた見事なものだったが、子供念仏が始められた歴史や世界初の日曜学校だったことも興味深かったが、そこで遠い昔から説かれていたのが「あの世」の物語で、極楽と地獄の話はさぞかしインパクトが与えられたと想像する。
今日の写真は西園寺の「般舟院」を。
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