JR西日本が企画して製造中の超豪華寝台列車のイメージが発表されていた。きっとJR九州の「ななつ星」に触発されて始まったものだろうが、機関車を含めて10両編成で、最上のルームは1両に寝室とリビングの他にバスルームまで存在し、2人で利用すると200万円近くの価格設定となるのではと想像している。
山陰や瀬戸内を走行する1泊コースから3泊4日コースというので「ななつ星」に企画と似通っているが、昨年に企画が発表された時には世界遺産巡りというキーワードも出ていたので、石見銀山や安芸の宮島などが含まれているのだろう。
JR東日本も計画しているようだが、ブルートレインが次々に消えてしまった中で、そんな観光寝台列車を発想するのは列車の旅が見直されているからで、単なる移動手段ではない「ゆとりのひととき」を求める人達が多いということだろう。
全国各地にユニークな観光列車が誕生している。特徴的なのは地産池消というのだろうか、ご当地の産物を料理して車内で提供する企画が多いことで、利用された人達の満足度も高いようである。
さて、日本航空のHPを開きながら疑問を抱いた表記があった。それはシニアに対する「シニアお出かけサービス」で、その中の一文に「65歳未満の高齢者にもご利用いただけます」とあったからで、それからすると67才の私なんか間違いなく高齢者と考えなければならないのでショックである。
また「シルバー当日割引」という企画にも抵抗感を覚えた。当日に空席があれば割引運賃でという企画だが、「予約は出来ません」となっているので、旅行の準備をして空港に行ってから確認することになると考えると不思議な感じがする。
旅とは行程を考えることから楽しみが始まっており、「空席があれば割引で乗せてやる」という発想は、サービス業の世界ではおかしな発想と指摘したくなる。
チェックイン時に高齢者としての対応を依頼しておくと「優先搭乗」なんてサービスもあるそうだが、杖を手にしていてもそんな頼み事はしたくないので遠慮する。
機内の席には「バシネット」に対応可能というものがある。これは「ゆりかご」というベビー用のベッドを客席前の壁にセッティング出来るシステムで、体重10キロ未満の制限があることが多い。
飛行機の利用に慣れている人は「バシネット」の席の足下が広いので歓迎されるが、同列に赤ちゃん連れの乗客が搭乗すれば泣き声に悩まされることになる可能性も考えられる。
ある著名な人物が国際線の機内で泣き止まない赤ちゃんに我慢ならず、客室乗務員や降機してから航空会社へ抗議し、それをブログに書き込んだら炎上して話題になったこともあるが、子供と旅行した体験のある人や、幼い孫の存在があると考え方も変わるもので、「子供は泣く者」と理解に至ることが出来ればと願っている。
私の二人目の孫はアメリカ生まれで、帰国したのは私が手術を受けて1週間後のことだった。まだ2歳になっていなかったので大人料金の10%の料金を支払っただろうが、バシネットを利用したのかは確認していなかった。
その孫も小学校3年生になっている。オーストラリアへ一緒にと進めていたら、娘から反対されて叶わなくなった。「熱でも出したら英語も喋られないのにどうするの?」と言われて返せなかったが残念である。
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