過去に鉄道マニアには「撮り鉄」「乗り鉄」「撮り鉄」「葬鉄」などがあると書いたが、最近のニュースの中に、また新しい言葉が生まれていることを知った。
それは「盗り鉄」と呼ばれる行為で、廃線になる前の鉄道の駅にある看板を勝手に取り外し、ネットオークションなどに出品するというもので、来月の上旬に廃線となる北海道の江差線の駅が被害に遭っているそうである。
「駅名を記した看板」「時刻表」「ホームの番線ナンバー看板」など、何でも蒐集する人達があり、そんなグッズを専門に扱っている店舗もあるというのだからびっくりである。
鉄道は利用者が負担する運賃収入で成り立っているが、沿線にある工場の閉鎖や開発された新たな住宅地の登場、また新しい道路の開通などで利用者が激減すると経営が苦しくなり、地元の人達の要望で行政が第三セクターとして運営するケースが全国各地で起きている。
新幹線の開通で在来線の特急列車が運転されなくなったことも多いが、それによって賑わっていた駅前の商店街が一気に寂れたところも少なくなく、時代の流れに翻弄される人達も多いことを考えて欲しいものである。
全国には様々な特急列車が運転されているが、ユニークなの大相撲の関取だった人物の名前が冠となっている列車。博多駅から篠栗線を経由して直方まで結ばれている「特急 かいおう」で、「魁皇」の出身地として知られているが、鹿児島本線を走っていた「特急 つばめ」や「日豊本線」の「特急 ソニック」としても使用されていた列車が転用され、何度か利用したことがあるので印象に残っている。
鳥取県の米子市へ何度か講演に行ったことがあるが、初めて依頼された際の電話で「米子空港まで迎えに行きますから」と言われ、飛行機は苦手で列車を利用します。岡山まで新幹線、そこから「特急 やくも」で行きますと返すと「詳しいですね」と驚かれたこともあった。
全国各地へ講演に出掛けた歴史があり、在来線の大半の特急列車のことは頭の中に入力してあったが、それは、前述のように「空港まで」と言われた際にすぐに最寄り駅を伺って列車名を言うことにしていたからで、飛行機嫌いが背景にあった訳である。
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