東京オリンピックの招致が決まった時、プレゼンで「滝川クリステルさん」の「お・も・て・な・し」が話題になったが、その言葉が語り継がれているのは「京都」にあるという説が強い。
昔の「都の文化」がそのまま残っているとも言われているが、そんな京都市内は、今、高級ホテルの建設が行われており、次々にオープンするので熾烈な競争が予想されている。
外資系のホテルが潮流だが、そんな京都の中心に有名な和風旅館が存在していることも忘れてはならない。政財界から作家まで様々な人達に愛される旅館だが、かつてこの旅館の仲居さん2人が「おもてなし」に対する高い評価を受け、黄綬褒章の栄に輝かれた歴史があるので知られている。
「柊家」という称号だが、「屋」ではなく「家」であるところにそのコンセプトが秘められているようで、大女将さんも黄綬褒章を授与されている。
サービスの世界で褒章を授与されることは少ないだろうが、外国人に人気の高い京都の地に、そんな旅館が存在することも日本文化の財産のような気がする。
プロ達が選ぶ日本のホテル・旅館100選という企画がありもう40回目を迎えているが、35回連続で能登和倉の加賀屋が1位にランクされている。
ここでのプロ達というのは関係者ということもあり、旅行会社も選定の審査委員になっており、送客する団体客のこともあって個人客とは異なることも考えられる。
ホテルはチェックインを済ませた後は比較的楽だが、旅館は部屋係という仲居さんの存在が重要で、その人のイメージで評価が随分と左右されてしまうので大変だ。
利用する側の考え方も様々で、例えば「部屋に設置してある時計の音が気になる」という人もあれば、時間を忘れて欲しいというコンセプトで時計をなくしていたら「時計がない」というクレームもあるから難しい訳である。
ある大手ホテルグループの裏話を書くが、立地する場所によって部屋の設備を変えている。A地区では室内に飲み物セットされたミニバーや冷蔵庫があるが、B地区のホテルの部屋には冷蔵庫があるが中は空っぽ。地下1階にコンビニが存在しており、そこで購入して貰うようになっている。
立地とそこを利用される客層に応じて設備対応を変えている訳だが、そんな事情があることを知ってホテルを利用すると面白いだろう。
さて、「おもてなし」は日本文化の誇りと考えて「観光立国」を打ち出そうという事実もあるが、外国人が訪れる地の外国語表示や周辺での土産物店や飲食店でクレジットカードの対応が少ないこともネックとなっている。
加賀屋に関して知られる出来事がある。2007年に発生した大きな地震で甚大な被害を受けたが、休業するにあたって全社員に給与を保証し、研修というかたちで伝える行動で話題となった。
この旅館の建設に関わっていたのが大林組で、地震発生から20分後に担当者が駆け付け、その後に数百人のスタッフを伴って復興工事に着手。約1ヵ月の休業で営業を再開したというものだが、ここに「絆」という大切な関係が感じられる。
今日の写真は京都の鴨川を。
昔の「都の文化」がそのまま残っているとも言われているが、そんな京都市内は、今、高級ホテルの建設が行われており、次々にオープンするので熾烈な競争が予想されている。
外資系のホテルが潮流だが、そんな京都の中心に有名な和風旅館が存在していることも忘れてはならない。政財界から作家まで様々な人達に愛される旅館だが、かつてこの旅館の仲居さん2人が「おもてなし」に対する高い評価を受け、黄綬褒章の栄に輝かれた歴史があるので知られている。
「柊家」という称号だが、「屋」ではなく「家」であるところにそのコンセプトが秘められているようで、大女将さんも黄綬褒章を授与されている。
サービスの世界で褒章を授与されることは少ないだろうが、外国人に人気の高い京都の地に、そんな旅館が存在することも日本文化の財産のような気がする。
プロ達が選ぶ日本のホテル・旅館100選という企画がありもう40回目を迎えているが、35回連続で能登和倉の加賀屋が1位にランクされている。
ここでのプロ達というのは関係者ということもあり、旅行会社も選定の審査委員になっており、送客する団体客のこともあって個人客とは異なることも考えられる。
ホテルはチェックインを済ませた後は比較的楽だが、旅館は部屋係という仲居さんの存在が重要で、その人のイメージで評価が随分と左右されてしまうので大変だ。
利用する側の考え方も様々で、例えば「部屋に設置してある時計の音が気になる」という人もあれば、時間を忘れて欲しいというコンセプトで時計をなくしていたら「時計がない」というクレームもあるから難しい訳である。
ある大手ホテルグループの裏話を書くが、立地する場所によって部屋の設備を変えている。A地区では室内に飲み物セットされたミニバーや冷蔵庫があるが、B地区のホテルの部屋には冷蔵庫があるが中は空っぽ。地下1階にコンビニが存在しており、そこで購入して貰うようになっている。
立地とそこを利用される客層に応じて設備対応を変えている訳だが、そんな事情があることを知ってホテルを利用すると面白いだろう。
さて、「おもてなし」は日本文化の誇りと考えて「観光立国」を打ち出そうという事実もあるが、外国人が訪れる地の外国語表示や周辺での土産物店や飲食店でクレジットカードの対応が少ないこともネックとなっている。
加賀屋に関して知られる出来事がある。2007年に発生した大きな地震で甚大な被害を受けたが、休業するにあたって全社員に給与を保証し、研修というかたちで伝える行動で話題となった。
この旅館の建設に関わっていたのが大林組で、地震発生から20分後に担当者が駆け付け、その後に数百人のスタッフを伴って復興工事に着手。約1ヵ月の休業で営業を再開したというものだが、ここに「絆」という大切な関係が感じられる。
今日の写真は京都の鴨川を。
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