露天風呂客室のリニューアルを計画しており、あちこちに出掛けて実際に利用して参考にしているが、交流のある旅館の女将から勧められて夫である社長と出掛けることにした。
宿泊するのは前にも夫が組合の役員達と利用したことのある洋風のホテルだが、女将の晴美は初めてで、旅館が多い温泉地にこんなイメージの異なる建物が存在していたことにびっくりした。
中国自動車道で西に向かい、岡山県の美作(みまさか)インターから約10分で行ける湯郷温泉で、そのホテルはモダンな雰囲気のある洒落たポピー・スプリングというホテルだった。
岡山県の「美作三湯」の一つが湯郷温泉で、後の二つは院庄インターから山間部に入ってしばらく行った所にある「奥津温泉」と湯原ダムの下にある「湯原温泉」で、どちらも夫と立ち寄ったことのあるところだった。
湯郷温泉には湯郷グランドホテルもあるが、ポピー・スプリングは同系列で、ここも夫が利用したことがあると言っていた。
ポピー・スプリングのホテルを入るとすぐに目に留まるのが売店で、様々なアロマに関する商品が多くあり、アロマのキャンドルやポプリの種類も多く、チェックアウトをする際に購入して行こうと考えていた。
食事はイタリアンのコース料理で上品な感じで満足度が高かったが、食事を終えてから
別棟になっている大浴場には行かず、今回の目的であったこの地が運営している「鷺温泉館」に出掛けた。
ホテルからも近いが、同系列の湯郷グランドホテルの真向かいにあり、駐車場に並んでいる車のナンバープレートは他府県ナンバーが多く、かなり知られる存在になっているようだった。
ポピーの裏側から行くと、その温泉館の隣に町営のこじんまりとした温泉施設があったが、こちらは地元の人達が利用しているようで観光客は大きな「鷺館」の方を利用しているようだった。
大浴場は毎日女性用と男性用と入れ替えているようなことが書かれていたが、今回に利用したのは階上にある個室の貸し切り湯で、中には露天設備もあるルームもあるが、生憎と少し待たされることになったが、先の利用客が出られてから一度湯が抜かれて清掃されているみたいで、案内されて入った時には湯が溢れて流れ出ていた。
どちらかと言うと「家族風呂」みたいなタイプで、湯船も5人一緒に入れるくらいの広さがあり、洗い場のスペースも広くも受けられてあり、さすがに貸切料金の価値観があると思えた。
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