BSで楽しみにしていた番組が今日放送されていた。昔から大人のイメージが漂うデューク・エイセスの特集だったが、過去にコンサートに出掛けたことがあったので懐かしかった。
番組の中で紹介されてメドレーで歌った中に東芝や薬品会社などのCMソングがあったが、その中に大阪の「かに道楽」も入っており、その作曲者は「浪速のモーツアルト」と称されている「キダ・タロー氏」だった。
氏は弊社の顧問として迎えている人物で、これまでに講演を依頼して盛況だったこともある。
今月の25日は弊社の式場で「浜村淳氏」を迎えて講演会が行われるが、氏とは不思議なご仏縁があった。
昔、氏が司会を担当されていた生放送のテレビ番組に何度かゲスト出演させていただいたこともあるし、伊丹十三監督作品で話題を呼んだ映画「お葬式」の公開が始まった頃、浄土真宗の北御堂さんから電話をいただき、この映画について座談会を開催するから参加して欲しいと依頼された。
座談会のメンバーは遺族体験者としてボヤキ漫才で知られた人生幸朗師匠の奥様の「生恵幸子さん」。映画評論家として「浜村淳氏」。葬儀社側の立場として私。そしてもう一人、僧籍のあるテレビ局のプロデューサーだった。
その座談会の中で「浜村氏」が仰ったことが印象に残っている。
「かつて、有吉佐和子さん原作の『恍惚の人』が映画化された時、テレビで放映させて欲しいと何度もテレビ局が交渉されても有吉さんは頑なに拒否をされ、その理由は誰にも訪れる可能性のある社会的問題だから、寝転んで観たり食事をしながら家庭で観て欲しくない。映画館に足を運んで観て欲しいとの思いがあったからだそうで、この映画『お葬式』はそれと同じようになるかもしれません」
この世に生を享けた以上、死亡率は100%である。故に誰にも訪れることだからという思いでそう仰ったのだろうが、そうなればと期待していたら、半年も経たない内にテレビで放映されたので愕然とした思い出がある。
また、あることで新聞の社会面に大きな写真入りでトップ記事として採り上げられた日、ラジオ番組「有り難う浜村淳です」の中で今日の新聞記事からとして私のことを紹介くださったそうで、偶然に車の中で聞いていた友人から電話で教えてくれたこともあった。
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