自慢出来ることではないが、これまでの人生で救急車のお世話になったことが4回ある。ピーポーピーポーと聞こえるだけで敏感になってしまっているが、あれほど乗り心地のよくないものはないということを伝えたい。
車というものは進行方向に向かって座席に着いているから抵抗がないもので、寝台という状態で天井を見ながら寝て走っていると道路の振動が想像以上のものだし、あのピーポーピーポーの音が鳴りっ放しなのだから閉口する。
昨年度の東京都内の救急車出動数は73万9000件だそうだが、その半数が緊急性はなかったと報告されており、それによって緊急性の高い人達が待たされるという問題も秘められていると危惧されている。
昨年に2回入院したが、夏の入院は医院の紹介状を持参して大きな病院の救急外来に行った。利用したのはタクシーだが、検査結果を待っている間に待合室の壁に貼られていたポスターに「救急車はタクシーではありません」と書かれていたことが印象に残っている。
2回目は再発だったが、土曜日に症状を感じたが、開院する月曜日まで我慢したことと、その朝に採血した結果が判明するのが夕方だったので、かなり悪化してしまっていたことから後悔することになった。
そのお蔭で11日間も絶食を強いられ、点滴と採血の闘病生活を過ごす羽目になったが、前回の入院した病院の病室が空くまで1週間を別の病院に入院していた。
転院が決まって会社の車で対応して貰ったが、天王寺駅前の病院から赤十字病院までの10分間は最悪の状態で、道路のデコボコがそのまま腹部の鈍痛に影響したので二度と体験したくない苦痛を伴った。
5年前に大病を患ってお世話になった際、受け入れてくれる病院がないところから救急車の車内で30分ぐらい待機することになり、対応してくれていた隊員から「これが現実なのです」と言われた時にはこの世の終わりを感じた体験でもあった。
社会はGWであるが、急病というものは医院の休診日や病院の担当医師が不在という皮肉な時に起きるもので、私のように我慢をして悪化させることのないように早急に行動されるべきとアドバイス申し上げる。
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