全国的な荒れ模様の天候の中、想像を絶する災難に遭遇した人達の存在があった。仙山線の山寺駅と面白山高原駅の間で、午前7時40分頃積雪の影響で倒木が線路上に落下、約8時間も300人の乗客が閉じ込められたという出来事だった。
ディーゼル機関車の列車なら何とか脱出が可能だったかもしれないが、電化された路線架線が切れて停電となれば現場によって復旧工事は簡単ではなく、大変な目に遭遇されることになったものだと同情申し上げる。
冷え込む中で暖房も止まって8時間とは食事、飲料水などをどうしていたのから不明だが、そんな環境の中で予定の変更を余儀なくされた方々がどのような心境で過ごされていたのだろうかと想像する。
長いトンネル内で列車が停止してしまい、非常用の照明だけで15分ほど過ごした体験があるが、その時に最も知りたかったことは「何が起きているか」という情報の把握であり、それさえ理解出来れば恐怖感も随分と和らぐものである。
雪の影響で列車止まってしまったことを題材にした映画で有名なのは「オリエント急行殺人事件」だが、豪華な出演者達を次々に尋問して謎を解いていく名探偵「ポワロ」の物語りは秀逸な作品として知られている。
関東に在住する娘から「ななつ星とオリエント急行のどちらがいい?」なんて質問をされ、ひょっとしてと期待を寄せているが、もしもそんなプレゼントを考えてくれているならば、元気な内にと願ってしまうのは言うまでもない。
オリエント急行はアジアから英国までの路線のあちこちの区間でツアー企画がされているが、私が利用してみたいのは英国内を走るツアーで、列車設備がアンティークなことでも人気が高いようだ。
外国に個人旅行をするなら語学が重要だが、「当たって砕けろ」という度胸と中高生程度の英語力があれば何とかなるし、文化に接することやマナー違反に気を付けなければならないが、これまであちこちに出掛けた体験があるところからパック旅行やツアー旅行とは違った面白さが楽しめるだろう。
しかし、ここで重要なことは我が国の格言である「案ずるより産むが易し」ということで、それは何もしないで出掛けるのではなく、出発までに徹底的に情報を調べて把握することでそうなる訳で勘違いをしたくないものである。
ドイツという国は不思議な国である。看護師が百数十名の患者を殺害する行為を行っていたことが発覚して衝撃を与えているが、残業時間を減らすために2016年からを目標に午後6時以降の全ての業務を禁止する法案の整備が進んでいることもびっくりであり、ブラック企業と呼ばれる会社が耳にすればどう思うだろうかと興味を抱く。
今日の写真は「呼子」の観光船「ジーラ」を。クジラのイメージだが、線内からガラスを通して海の中が見られるようになっている。
コメントはこちらから
あなたの心に浮かんだ「ひと言」が、誰かやあなた自身を幸せに導くことがあります。
このコラム「冷えた日」へのコメントを投稿してください。