主賓という立場で出席したので緊張したが、隣の席の島の町長さんや町議会議長がおられ、この地で獲れる「鯛」は絶品だと勧められた。
松山空港からレンタカーを利用したところから一滴も飲めず、乾杯もジュースでお付き合いすることになったが、同じテーブルの人達から「披露宴にどうして車で？」と疑問視されたことを憶えている。
司会を担当していた女性はプロだったが、お開きになってから「私の司会は如何がでしたか？」と問われたのでひとつだけ問題があったと指摘した。
それは幼い子供達が新郎新婦に花束をプレゼントしてお返しにお菓子を貰う次第だったが、その花束を一時的だが床の上に置いてしまった行動が勿体なく、それについて触れると「あの時は子供を誘導することで精一杯で」と言い訳をされていたが、しばらくするとバツが悪そうに「その通りですね。勉強になりました」と丁寧に頭を下げられた。
後で知ったことだが、新郎が私の仕事が葬儀の司会者と伝えていたことはなく、主賓として祝辞を担当した内容と喋り方が普通じゃないと感じられたことからの行動だった。
松山空港でレンタカーを返却し、道後温泉の「ふなや」で１泊して帰阪することにしたが、もうあれから２０年近い月日が流れているが、新郎はホテル学校を卒業して弊社に就職していたので印象に残っているし、寺田町駅近くの国道２５号線沿いのマンションに居住していたことを憶えている。
全国各地の葬儀も行ったが、結婚披露宴も北海道から九州まで出席した思い出がある。それぞれに子供が誕生して幸せな家庭を築いているようなので嬉しく思っているが、何れ孫の存在を有することになろうが、命の伝達の意味を学んでくれたらと考えている。
今日の写真は博多駅で撮影した電光案内版を。
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