
時間がなくゆっくり話をすることが出来ないので「葬儀の現場に行ってみる?」と確認すると「願ってもないことです」ということになって同乗させた。
式場は公園内に存在する地域の会館だったが、かなり参列される方々が多く、彼らは会葬者の中に混じって見学することになった。
ご出棺をお見送りして近くの喫茶店で話しをすることになったが、着席すると同時に頼まれたのは3日間滞在して研修させて欲しいというものだった。
来る人拒まずの性格なので彼らと3日間付き合うことになったが、初めて私の進行する葬儀の体験に衝撃を受けたそう。
「会葬されている人が周りの人達に解説していたるのに驚きました。『ナレーションが楽しみ』と言われていました」
「こんな静かな葬儀、初めて体験しました」と言われたので、「会場空間」を「式場空間」に神変させる考え方の重要なことを話し、噂で聞いていた世界が本物であると出会いに喜んでくれた。
その後、彼らの会社にも何度か呼ばれたことがあったが、ある時、その二人の内の一人が急逝されたそうで、ナレーションの草稿をして欲しいと要望された。
その後、松山で行われた業界対象の講演で再開したが、その人物も亡くなられたことを知って寂しくなった。
この2人とは忘れられない思い出がある。道後温泉の「ふなや」という老舗旅館で会食し、次の早朝に大雨の中、九州へ行くためにフェリー乗り場がある八幡浜へ行く別れ道まで先導してくれたから。
今日の写真はその時に利用した「九四フェリー」だが、約2時間で別府に渡って熊本へ行き、午後1時過ぎから研修を行い、午後7時に出発をして中国道を走行して未明に帰阪した。
人生には様々な出会いがあるが、全国各地にご仏縁に結ばれる人達がいることは幸せである。
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