昨日の「ためしてガッテン」の番組で目の病気を採り上げていた。目が不自由になりつつあるし、近い将来に手術を受けることになるかもしれないで怖々観ていたが、全身麻酔ではなく局部麻酔で医療器具が近付いて来るのを見るだけでも恐怖に慄いてしまう。
これまでの人生で何度か大きな手術を受けたことがあるが、全身麻酔は1回だけ。看護師さんに案内されて手術室に入ったらテレビのドラマに出て来るような世界があり、医師やスタッフの皆さんに「よろしくお願いします」と挨拶を済ませ、自分で手術台に上がったので執刀医が驚かれたことを憶えている。
すぐに指先に幾つかの器具が装着され、心電図が確認出来るシステムの準備が終わるとマスクが近付いて来たのを憶えているが、次に気付いたのは手術が終わってからのこと。運ばれた集中治療室での24時間は大変な世界で、体験した者にしか理解出来ない辛苦の体験となっている。
手術を受けた人が集中治療室で精神的な苦痛から陥るのが「集中治療室症候群」と呼ばれるもので、そこは誰もがおかしくなる空間となっている。
私が麻酔から醒めて運ばれた集中治療室には、その日に手術を受けた人を含めて十数人いたが、何より問題なのは何処かで点滴が終わったことを知らせる警報で、大半の患者が両腕に24時間の点滴を受けている状態なので、絶え間なく次々に鳴り響くのだが、看護師さんの人数が少ないところから鳴りっ放しになることも少なくなく、誰もがおかしくなる環境に身を置く体験となっている。
全身麻酔を受けて醒めると猛烈に咽喉に渇きを感じるのが普通だが、一切水分を摂取出来ない手術もあり、そんな場合には水分を含ませた脱脂綿で口内を湿らせるだけで、それは二度と体験したくないほど苦しいものだった。
そんな環境で過ごした24時間だったが、途中で幻覚だったのではと思う不思議な体験があった。1度目は右腕の点滴が終わって警報音が鳴ってやって来てくれた看護師さんの顔。彼女は数年前まで弊社で勤務していた女性司会者だったから。
2回目はそれから眠って目覚めた時のこと。壁にあった時計を目にして午前10時と思ったら、午後10時だったので時間の経過が恐ろしく長いと思うことになり、その時に点滴の交換にやって来た看護師さんは弊社で2年間の研修をした女性スタッフだった。
「どうしてここに?」なんて疑問を抱いたのは当然だが、どちらも幻覚ということだった。
そんな幻覚は、集中治療室から病室に戻ってから2日間続いた。天井と壁に金色の鳳凰の柄が入っているから。「ここは極楽か?」なんて思いを抱くことになったが、3日目からは消えていた。
今日の写真は水引細工の「鳳凰」を。清雅舎のHPから拝借して来たものである。
これまでの人生で何度か大きな手術を受けたことがあるが、全身麻酔は1回だけ。看護師さんに案内されて手術室に入ったらテレビのドラマに出て来るような世界があり、医師やスタッフの皆さんに「よろしくお願いします」と挨拶を済ませ、自分で手術台に上がったので執刀医が驚かれたことを憶えている。
すぐに指先に幾つかの器具が装着され、心電図が確認出来るシステムの準備が終わるとマスクが近付いて来たのを憶えているが、次に気付いたのは手術が終わってからのこと。運ばれた集中治療室での24時間は大変な世界で、体験した者にしか理解出来ない辛苦の体験となっている。
手術を受けた人が集中治療室で精神的な苦痛から陥るのが「集中治療室症候群」と呼ばれるもので、そこは誰もがおかしくなる空間となっている。
私が麻酔から醒めて運ばれた集中治療室には、その日に手術を受けた人を含めて十数人いたが、何より問題なのは何処かで点滴が終わったことを知らせる警報で、大半の患者が両腕に24時間の点滴を受けている状態なので、絶え間なく次々に鳴り響くのだが、看護師さんの人数が少ないところから鳴りっ放しになることも少なくなく、誰もがおかしくなる環境に身を置く体験となっている。
全身麻酔を受けて醒めると猛烈に咽喉に渇きを感じるのが普通だが、一切水分を摂取出来ない手術もあり、そんな場合には水分を含ませた脱脂綿で口内を湿らせるだけで、それは二度と体験したくないほど苦しいものだった。
そんな環境で過ごした24時間だったが、途中で幻覚だったのではと思う不思議な体験があった。1度目は右腕の点滴が終わって警報音が鳴ってやって来てくれた看護師さんの顔。彼女は数年前まで弊社で勤務していた女性司会者だったから。
2回目はそれから眠って目覚めた時のこと。壁にあった時計を目にして午前10時と思ったら、午後10時だったので時間の経過が恐ろしく長いと思うことになり、その時に点滴の交換にやって来た看護師さんは弊社で2年間の研修をした女性スタッフだった。
「どうしてここに?」なんて疑問を抱いたのは当然だが、どちらも幻覚ということだった。
そんな幻覚は、集中治療室から病室に戻ってから2日間続いた。天井と壁に金色の鳳凰の柄が入っているから。「ここは極楽か?」なんて思いを抱くことになったが、3日目からは消えていた。
今日の写真は水引細工の「鳳凰」を。清雅舎のHPから拝借して来たものである。
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