車内に入ると壁のポスターが目に留まった。今春から開通する北陸新幹線に関するもので、「大阪―長野」間が３時間５６分とあった。
「特急サンダーバード」で金沢駅まで行き、そこで北陸新幹線に乗り換える行程だが、東海道新幹線「のぞみ」で名古屋へ行き、そこで「特急しなの」に乗り換えたら最速で３時間５２分なのでどちらもあまり変わらないことになる。
ネットの便利な検索で「ハイパー」というのがあるが、出発駅、到着駅、出発日と出発時間を打ち込めば瞬時に利用する交通機関や料金が表記されるので便利だが、時には考えられない列車やびっくりするような遠回りを表記することもあるので困惑する。
前にも書いたが、苫小牧から洞爺へ行くのに特急北斗や普通列車の他に「特急トワイライト」の利用が出て来て高額な寝台料金が表示されたこともあるし、千歳空港へ行き函館まで飛行機を利用し、函館駅から特急列車で洞爺へ向かう行程まで出してくれたが、誰が利用するのだろうかと思った。
大阪と長野間でも東海道新幹線で東京へ行き、そこから長野新幹線で向かう行程も出て来たが、交通費が高額になるのは当たり前で、誰も絶対に選択しない筈である。
新幹線の話題が出たところで「松下幸之助氏」の逸話を紹介しておこう。新大阪駅から博多までご夫婦で利用された時のことだが、発車の前にお互いが通路を挟んだ別の窓側席に着席される行動をされた。
一方が山側を、一方が海側をということになるが、それは車窓から景色を眺めるものではなく、自社のＣＭの看板が何枚目に入るかの確認で、博多駅に到着された際に確認された数字を会社の広告担当責任者に電話をされ、新大阪と博多駅の間で何枚看板が見えるか理解しているかと質問され、担当者は答えられなくて平身低頭したという出来事だった。
世の中には知らないことがいっぱいある。そんなことを初めて知ると社会の広さを大いに感じ、謙虚であるべきことを学ぶことになる。中国語圏で絶対にプレゼントにしてはいけない物に意外な物があることを知った。それは「傘」「扇子」「時計」で、発音が忌み嫌われる言葉につながるという事情があるからだ。
あちこちにコンビニがオープンしているが、国内で最も多い地域では半径１５０メートル以内に１３軒もあるそうだし、郵便局が最も多い東京の大手町では半径２キロ以内に６０件も郵便局が存在しているというのだからびっくりである。
今日の写真は春に営業を開始する北陸新幹線を。鮮やかなブルーが印象的である。
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