昔、あるラジオの生放送中に地震が発生。進行を担当していた知られる落語家に対してディレクターがマニュアルの張り紙の内容を読むように指示したら、それを読んだことから局におかしいという指摘の電話が殺到した出来事があった。
「おかしい」と言われたのは箇条書きの項目の中にあった「ストーブの火を消して」というものだったが、季節が今のような暑い夏。「どこでストーブを使っている？」となった訳である。
また、別のケースで語り草になっている有名な出来事がある。ラジオで臨時ニュースを放送をすることになったが、昼時でアナウンサー室に誰もおらず、偶々通り掛かった元アナウンサーに依頼。時報と同時に放送を入れたいということになって時間を確認したら１分と少ししかない。エレベーターを使っていたら間に合わないということから、４階まで階段を走って上がって放送ルームに到着。何とか間に合ったのはよかったが、息切れで言葉が出なくて「ハアハア」という溜息ばかりが３０秒間ほど全国放送で流れたというものだった。
ハプニングをハプニングでないように解決するのがプロの仕事という言葉もあるが、マンネリやマニュアルの中に思わぬ落とし穴があるという教訓になるだろう。
海外旅行には危険がいっぱいという認識が重要である。特に日本人はターゲットの対象になり易く、個人旅行の場合には気を付けなければならない。写真は外務省発行の「海外安全 虎の巻」だが、裏表紙に「出発前に必ずチェック！」という見出しで次の項目が掲載されていた。
「海外安全ホームページで旅行先の危険情報を調べた」
「家族に旅行の日程。連絡先をメモなどで残した」
「日本大使館や総領事館など現地の緊急連絡先を確認した」
「海外旅行保険に加入し、家族にもその情報を残した」
「旅行先入国に必要なパスポートの残存有効期間を確認した」
旅行保険が掛け捨てになったら勿体ない気もするかもしれないが、使用することがなかったら幸いだったと考えたい。また、パスポートの残存期間は国によって様々なので確認することが不可欠。ある国際的なスポーツ大会で重要選手が有効期限の問題で搭乗を拒否されて大変なことになった出来事も実際におきている。
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