ホテルのフロントでチェックアウト。冷蔵庫の中から使用した物の申告をしなければならないが、申告用紙が見当たらなかったので言葉で伝えることにして、「エビアン2本」「フランクリン2本」と伝えたら、隣りでチェックアウトしていた人物が「フランクリンは無料だ」と言ってくれた。
お蔭で夕食代、朝食代とミネラルウォーター2本分の追加金を支払うだけで済んだが、夕食時にやって来てくれた日本人のスタッフが列車の旅と知って「長旅ですがお気を付けて」と水のボトルを2本くれた。
タクシーでキャンベラ駅へ。予想していた以上にローカル駅のようでびっくり。駅の構内も静かで本当に列車がやって来るのか心配になったが、乗客が荷物を託しているのを見て我々も預けたが、Eチケットを見せるとホッチキスで引換券をセットしてくれた。
発車時間の15分ぐらい前に列車が到着。車内清掃が済むと扉が開いて乗車となったが、改札口はなし。車内販売のコーナーを通って指定されていたシートに座った。
列車は定刻に出発。しばらくすると女性スタッフが昼食の確認にやって来たのだが全く言葉が分からず、何でもいいからというようになってしまい、持って来てくれてからしか何か分からないようになった。
ファーストクラスは30数席あるが、エコノミークラスより少しだけ高いだけなのであまり変わらないようだが、売店が一緒だから便利である。 -
キャンベラを出てからの列車の60キロから70キロだが、車窓から見える景色は国内では見られない雄大なものだった。
単線区間をゆっくりと走るディーゼル列車だが4つ目の駅でメルボルンとシドニーを結ぶ幹線を走ることになり、キャンベラは支線となっているようだ。
列車の揺れが強くなって外を見たら速度が上がっている。100キロぐらいで走ることもあるのだとびっくり。速度が落とされると何処かの駅に停車した。そんな時、売店で予約した食事が出来たアナウンスが流れたようで、乗客達が動き始めたので真似をして妻を行かせたら、苦手なチキンだったのでパンだけを食した。
車内に目が不自由で盲導犬を連れた人がいた。私も目が不自由になりつつあるが、そんなことになったらどうしようと考えさせられた。
列車がちょっと賑やかな駅に着いた。隣のホームに2階建ての列車が止まっている。駅名はキャンベルタウンで、シドニーからキャンベラへ行く個人旅行の日本人がキャンベラと勘違いをして降りてしまうことも少なくないようだ。
キャンベルタウンを出ると列車は100キロ程度の速度で走っている。30前後でシドニー・セントラル駅に到着。Eチケットで改札のことを心配していたら、改札なんて何もなかった。
広い駅の構内に出口がいっぱいある、最初に行ったところは電車の乗り場みたいで人がいっぱい。これは違うとタクシー乗り場を探して辿り着き、今、ホテルの部屋に入ってこの稿を発信している。
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