あちこちに出掛け様々なホテルや旅館を利用したが、そんな中でホテル業界の厳しい現実やサービス変化を体感した。
多くのホテルで枕を自由に選べるサービスがあった。びっくりする程種類があったが、選択して部屋に入っていざベッドに入ると、別の枕の方が?と迷って眠れなくなったことも体験している。
枕のことが出たところで触れておくが、大阪赤十字病院に入院した際に病室の枕が気に入り、退院してからデパートの寝具売り場で探し求めたこともある。
その枕は二つに折れるようなタイプで、ベッドの上で横になってテレビを観る時に最高で、肩幅のある私の体型には楽だったからである。
管理人さんと会う予定があり、少し早目に来られた広島のピピの社長とデパートの売り場に行ったが、枕の中に入れる様々なものがある事実を知ってびっくりしたし、その量を変更するだけでフィット感が微妙に変化することも面白かった。
支払いを済ませて宅配を依頼してから管理人さんとの待ち合わせ場所へ向かったが、枕の経緯と寝具売り場に立ち寄ってことを伝えると笑われていた。
その時に3人で食べたのが明石焼きとお好み焼きだったが、明石焼きの写真がピピの日記に掲載されていたことを憶えている。
さて、ホテルの話題に戻るが、ネット社会になって紹介ビジネスが潮流となり、手数料を紹介会社に支払わなければならないところからHPを開くと「公式」という表記が目立ち、紹介会社を通さずにネットで直接予約すれば「5パーセント割引」や「ワンドリンクサービス」があるケースも多い。
「館内5パーセント割引券」をプレゼントというケースもあったが、電話で予約している時に「ネットのHPを見ながら電話をしています」と伝え、「有り難うございます」と返されたのに、当日にフロントへ行くとそんな対応は一切なく、ちょっと悪戯っぽく「ネットを見ながら電話をしたのですが」と伝えると、「左様でしたか、有り難うございます」だけで進まないことが多く、割引対象はあくまでもネットによる申し込みとなっているようだ。
サービス業の観点からすると、チェックイン時に「ネットをご覧いただいてお電話くださったとそうで」と対応され、「規定ですので」と割引対象で対応するべきだと考えてしまう。
紹介ビジネスは1割の紹介料が一般的だが、中には25%という論外な契約の締結もあり、料理内容に大きく影響することもあるので最悪だが、2人で1泊2食5万円としても、10%なら5千円になるので、それを「ワンドリンク」や「買い物券」で対応するのは随分と歓迎する客となる訳だ。
この3年で外国人の来日が2倍に増えたそうだが、九州や北海道を旅行するとホテルで外国人と一緒になることが多い。
九州新幹線を利用すると車内放送は「日本語」「英語」「韓国語」「中国語」の4か国語になっているし、観光地の案内看板にも外国語で説明されていることが増えた。
何度か利用したホテルがびっくりする「区分け対策」をやっていた。バイキング形式の朝食会場は3箇所に別れており、日本人、韓国人、中国人が一緒にならないように配慮されているのだが、朝食会場を明記した朝食券をチェックイン時に渡している他に、エレベーターでそのフロアに着いて扉が開くとホテルスタッフが立っており、「おはようございます」と声を掛け、その対応で何処の国の人かを判断しているのであった。
日本人はバイキングのマナーとして残さないように考慮するが、中国のマナーでは残すのも文化らしく、食事が終わったテーブルの上には多くの料理がそのままという光景を何度も目にしたことがある。
今日の写真は前号で触れた指宿枕崎線の「西大山駅」を。バックに見えるのは開聞岳である。
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