山口県方面へ出掛ける予定がある。会費を払って参加するものだが、幹事の人物が「さくら」が満席で「のぞみ」を利用することになったと嘆いておられた。
ご存じのように「さくら」と同時間帯に走る「のぞみ」は東京発博多行で、「さくら」のように新大阪始発ではない。
「さくら」の普通車の指定席は「2+2」だが、「のぞみ」は2+3」になっている。新大阪と新山口駅間「474.4キロ」で「のぞみ」の料金は「12930円」。「さくら」の料金は「12620円」だが、所要時間は「さくら」の方が2分速いのだから不思議で矛盾を感じる。
「ジパング倶楽部」に入会している私の場合は「3割引き」の特典があるが、「のぞみ」と「みずほ」の場合には対象外となっているので勿体ない。夫婦2人分の割引分を幹事さんに渡して活用していただこうと考えていたことが不可能となった。
仮に「さくら」のグリーン車を利用したら運賃、特急料金、グリーン料金全てが3割引きとなるので「12550円」になり、随分と損をした思いを抱くが、団体行動なので仕方がない。
同じ「700系」の列車だが、「のぞみ」は16両連結でも「みずほ」と「さくら」は8蛙両連結である。後者の列車は「のぞみ」の塗装に比べると少しブルーの色が入っているように見える特徴がある。
参拝するお寺のことを調べていたらびっくりすることを知った。日本で初めて日曜学校のような子供向けの教室が開かれた歴史あるところだが、本堂のご本尊に果物などをお供えされる時、「仏様も我々人間と同じ筈」と皮をむいてから捧げられているそうだ。
そんなご本堂でしばらく読経の時間があり、そこのご住職の法話を拝聴するのが楽しみの一つだが、宿泊するホテルの夕食の会食時には、何度かご一緒したことのある総代さんのお一人がご逝去されたので「献杯」を捧げることも行われるだろう。
朝食や昼食時にも定められた行儀作法で手を合わせてから始められるが、この旅程は仏教者の一人として実感する旅ともなり、過去に伴った友人が「心が洗われる」と喜んでいたことを思い出す。
仏教の話が出たところで触れておくが、国家のトップに宗教観が希薄していると国民を不幸にするだけではなく国際的に困った存在となる。北朝鮮や中国もそうだし、ロシアのトップに至ってはデンマークに対して核攻撃を示唆して恫喝している事実に寂しくなる。
宗教と戦争は人を変えるというのが持論だが、手を合わす感謝の姿勢は仏教の素晴らしいところだと考えている。
今日の写真は団参のご仏縁に結ばれているお寺の山門にある歴史の碑を。このお寺は「朝鮮通信使」にゆかり深く、過去に朝鮮通信使の追悼式が行われたこともある。
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