過日に松江市で行われていた将棋の名人戦の中継を観ていたが、昨日のNHKのEテレで将棋の羽生名人と世界的なチェス名人との対談があって興味深く観ていた。
昔の将棋は新手を発想出来たらしばらくは勝てたそうだが、コンピューターの登場で棋譜の全てがデーターベース化され、誰もが過去の勉強が瞬時に可能となったのに、かつての大山名人以上の冠数を記録している「羽生氏」の凄さは際立っている。
そんな羽生名人の歴史にも触れられ、二上氏に弟子入りされたが、将棋は自身で学ぶもので独学だったいう事実に驚かされた。
小学生時代から将棋で遊んでいたが、「挟み将棋」「将棋倒し」「将棋崩し」「双六みたいにぐるぐる回って出世して行くもの」など様々楽しめたが、やはり本来の「本将棋」と言われるものが面白かった。
青春時代に交流のあった友人に将棋オタクみたいな人物がいたが、彼がそうなったのは彼の家の隣に居住されていた高齢者が高段者で、我々からすると別格のレベルだった。
ある時、その人物が将棋の駒を使った遊びを教えてくれたが、それを知ってから皆でずっと取り組んだことを懐かしく憶えている。
40枚の駒の全てを同じ方向に並べるのだが、互いの駒の動ける筋に他の駒を置けないという条件があり、残り2枚ぐらいまでは何とか出来たが、全てを完成するまでは随分と要したことも憶えている。
将棋をやっておられる方がこの号をご笑覧されたら是非挑戦いただきたいが、簡単ではないことは確かである。
因みに基本的なヒントは香車が最前方であるのはご理解されるだろうが、飛車と角の位置がキーワードとなるのは当たり前である。
さて、羽生名人の番組の中でも触れられていたが、職人の世界は「技術を盗んで覚えろ」という言葉があるが、私がこの仕事に従事して経営者になった時、そんな考え方のスタッフ達に意識改革を求めたことがあった。幕を張る技術、水引の房を結ぶ方法などは、教えた次の日から誰にも出来ることで、そんな技術を「盗んで覚えろとはおかしい」というもので、強い抵抗があったが、それを誰もが出来るようになったらあなた達の存在感が多きく変化すると説得することになった。
当時から私の司会に対する思いはオリジナル形式で、自身が学んだことは分け隔てなく教えたが、その時にアドバイスしたのが次の言葉だった。
「あなた達に教えた時点で私の駒がなくなったと思ったら大きな間違いで、私は次の段階を求めて進化を続けるからだ」
振り返れば、職人的なベテランスタッフ達が意識改革を納得してくれた背景に、私のそんな行動があったことも事実である。
今日の号の結びに触れておくが、高級葬儀HPにあった「独り言」が移転することになった。創作くださったのはもちろん管理人さんだが、スマホやタブレットまで対応され、2002年3月から初めた全てを開くことが出来るので感謝している。
今日の写真は過日に将棋の名人戦の会場となっていた松江歴史館を。松江城に隣接し「いぶし瓦」が6万枚造作されているというのだから驚きである。
昔の将棋は新手を発想出来たらしばらくは勝てたそうだが、コンピューターの登場で棋譜の全てがデーターベース化され、誰もが過去の勉強が瞬時に可能となったのに、かつての大山名人以上の冠数を記録している「羽生氏」の凄さは際立っている。
そんな羽生名人の歴史にも触れられ、二上氏に弟子入りされたが、将棋は自身で学ぶもので独学だったいう事実に驚かされた。
小学生時代から将棋で遊んでいたが、「挟み将棋」「将棋倒し」「将棋崩し」「双六みたいにぐるぐる回って出世して行くもの」など様々楽しめたが、やはり本来の「本将棋」と言われるものが面白かった。
青春時代に交流のあった友人に将棋オタクみたいな人物がいたが、彼がそうなったのは彼の家の隣に居住されていた高齢者が高段者で、我々からすると別格のレベルだった。
ある時、その人物が将棋の駒を使った遊びを教えてくれたが、それを知ってから皆でずっと取り組んだことを懐かしく憶えている。
40枚の駒の全てを同じ方向に並べるのだが、互いの駒の動ける筋に他の駒を置けないという条件があり、残り2枚ぐらいまでは何とか出来たが、全てを完成するまでは随分と要したことも憶えている。
将棋をやっておられる方がこの号をご笑覧されたら是非挑戦いただきたいが、簡単ではないことは確かである。
因みに基本的なヒントは香車が最前方であるのはご理解されるだろうが、飛車と角の位置がキーワードとなるのは当たり前である。
さて、羽生名人の番組の中でも触れられていたが、職人の世界は「技術を盗んで覚えろ」という言葉があるが、私がこの仕事に従事して経営者になった時、そんな考え方のスタッフ達に意識改革を求めたことがあった。幕を張る技術、水引の房を結ぶ方法などは、教えた次の日から誰にも出来ることで、そんな技術を「盗んで覚えろとはおかしい」というもので、強い抵抗があったが、それを誰もが出来るようになったらあなた達の存在感が多きく変化すると説得することになった。
当時から私の司会に対する思いはオリジナル形式で、自身が学んだことは分け隔てなく教えたが、その時にアドバイスしたのが次の言葉だった。
「あなた達に教えた時点で私の駒がなくなったと思ったら大きな間違いで、私は次の段階を求めて進化を続けるからだ」
振り返れば、職人的なベテランスタッフ達が意識改革を納得してくれた背景に、私のそんな行動があったことも事実である。
今日の号の結びに触れておくが、高級葬儀HPにあった「独り言」が移転することになった。創作くださったのはもちろん管理人さんだが、スマホやタブレットまで対応され、2002年3月から初めた全てを開くことが出来るので感謝している。
今日の写真は過日に将棋の名人戦の会場となっていた松江歴史館を。松江城に隣接し「いぶし瓦」が6万枚造作されているというのだから驚きである。
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