プロ野球「日本ハム」の中田選手が心機一転らしく金髪から染め直したニュースがあった。どんな世界でも自然が一番だが、サッカー選手にも金髪が多く、外国人から見たらどのように感じられるのかと興味を覚える。
中田選手が金髪にしてからすぐのことだった。試合で活躍してその夜の番組で採り上げられていたが、あの野村氏が番組の中で「どうしたんでしょうかねえ?髪の乱れは心の乱れ」と発言されたのが印象に残っている。
選手のヘアースタイルや服装に厳しかった野村氏だが、かつて「男がピアスするとは考えられない」とも言われていた。
茶髪も金髪も自由だが、それによって交友関係が変わることも事実で、随分昔のことだが、友人夫妻から電話があり、息子が金髪にすると言っているので止めるように説得してくれと頼まれたことがあった。
その日の夜に立ち寄ると、大学に通う幼顔の息子がいたが、彼に向かって次のように言葉を掛けた。
「どんな服装でも、どんなヘアースタイルでも君の自由だ。しっかりと青春時代を謳歌すればよいだろう。茶髪でも金髪でも好きなようにしたらよいだろう。私のアドバイスはひとつだけ。それによって運命の出会いになる結婚相手が変わるかもしれない。君の人格がそのままでも、他の人達はそれで勝手に判断することもあるだろう。彼女との出会いに変化が生じるとやがて生まれて来る子供の将来にも変化が考えられる。君の人生は君が自由に選択すればよい」
結果として、彼は金髪になることはなく友人夫妻から喜ばれたが、冒頭に「君の自由だ」と発言したので「何を言い出す!?」と驚いたそうだ。
あれから随分と月日が流れた。その息子も結婚して子供が生まれて小学校に通っている。時折に顔を合わせることもあるが、彼はどうも私が苦手のようで、いつもペコッと頭を下げて通り過ぎる。
金髪や茶髪について分析する専門家の意見を本で読んだことがあるが、寂しくて存在感を訴えている。自己主張の表面化を顕著に物語るとも書いていた。
この年になって随分と考え方も変化したが、茶髪や金髪にしたかったら親などの周囲を納得させる説得力が必要だと思っている。
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