過日に「トワイライト・エクスプレス」の引退について触れたが、鉄道マニアの間で話題になっているのが上野と札幌を結ぶ人気の高い「北斗星」と「カシオペア」で、両列車も引退するのではと騒がしくなっている。
そんな背景にあるのが北海道新幹線の開通予定で、青函トンネルは在来線と新幹線が共有するため、夜間のレールチェック作業からすると制限が生じ、その時間帯に通過する両列車が物理的な事情から運転されなくなる可能性が高いということである。
過去にも書いたが、かつて青函トンネル内には2カ所の海底駅が存在したが、幅の広いレールが必要なところから外側に1本増やして3本にする必要があり、そうなると海底駅のホームが問題になって来る訳で撤去された。
昨秋に「特急スーパー白鳥」で函館から新青森まで利用した際、青函トンネル内を走行して来たが、北海道内で横揺れが酷かったのにトンネル内では揺れが少なく、やはりレールや枕木などが違うのだと思うことになった。
さて、青函トンネルの工事が始まった頃にクイズの問題になった面白い事実があったので紹介申し上げる。
「函館側と青森側で垂直に穴を掘り下げ、同じ深さで90度に互いに向かって掘り進んだらどうなるか?」という問題だったが、この答えを知った時に「そうなのだ!」と驚くことになった。
互いが水平に出合うことは不可能で、その理由が地球の丸さにあることが分かり、距離が離れて垂直で90度でも両方から坂を上がって来るようなことになる訳である。
ちょっとした錯覚で引っ掛けた問題だが、解答者全員が引っ掛かっていたことを憶えている。
考えてみたらよくぞあんな海底をトンネルで結んだものだ。関門トンネルが完成したことも凄いが、今は関門には立派な橋が高速道路を結んでいる。
本州と四国を結ぶ橋も明石大橋、瀬戸内大橋、しまなみ海道と3本もつながっている。人間とは信じられないことを実現する。万里の長城やピラミッドなど不思議なことも多いが、中国で出土した古代の陶器に最近に登場したネットのランのマークが存在していた事実に驚嘆した。
コメントはこちらから
あなたの心に浮かんだ「ひと言」が、誰かやあなた自身を幸せに導くことがあります。
このコラム「ニュースから」へのコメントを投稿してください。