
10回の入院経験があり、転院を含めると12回になるので患者という立場の体験は多いと言えるだろう。
そんな入院の中で手術を受けたのは4回だが、手術前日には担当医や執刀医、また麻酔科医などの手術説明を受けることになる。
それは模型を用いたり、白板で説明されることもあるが、必ずされるのが最悪の想定で、普通の神経なら手術を辞退しますと言いたくなる恐怖感を感じてしまう。
初めて触れるが、私の腹部には「人の字」型の人工血管が入っている。永久性のあるタイプなので問題ないが、飛行場の保安検査の際に金属探知機が感知するので不思議に思っており、ひょっとしてその影響がなんて想像してしまう。
開腹手術を受けて、腹部を37針も縫合したが、不思議と痛みがなかったので予想外だった。
青春時代に虫垂炎の手術を受けた際にはちょっと切っただけなのに、くしゃみをしたり、咳き込んだりするとその痛みは強烈で、友人達が嫌がらせのために笑わせる行為に参ったことを憶えているが。こんなに大きく切ったのにどうして痛みが感じないのだろうかと思ったら、医学の進化による鎮痛剤の効能もあったが、腹部でも中央を切った場合にはあまり痛みを感じないということも知った。
手術の前日は眠られないものだし、専用の装束を身に付けて手術室に向かうのは想像以上に嫌なものだが、スタッフの皆さんに「よろしくお願いします」と挨拶を行い、自分で手術台に上がったのはお任せの覚悟が出来ていたからである。
「珍しい患者さんだな!」と執刀医が言われたことを憶えているが、私の性格は全身麻酔なら何をされても結構という思いがある一方、局部麻酔で手術を受けるなんて絶対に拒否することになるタイプであり、高齢を迎えて多くの人が受けることになる目の手術なんて絶対に無理と思っている。
過日に眼科で検査を受け、今週中に眼底検査を受けることになっているが、瞳孔の拡がる点眼薬を受けることになるので大変だ。過去に同じ検査を受けたことがあるが、その時は「車の運転をしないでください」「5時間ほど眩しい状態になります」なんて説明を受けたことを憶えている。
今日の写真は再掲だが、これまでに5回の入院体験がある大阪赤十字病院を。
コメントはこちらから
あなたの心に浮かんだ「ひと言」が、誰かやあなた自身を幸せに導くことがあります。
このコラム「患者体験から」へのコメントを投稿してください。