ちょっと体調が弱っているよう。微熱があると行動力と思考力を奪ってしまう。今日の夕方に銭湯で自己調整をやってみたら少し楽になった。
さて、管理人さんのブログに「ヘラブナ」の話題が登場した。ここでこの「ヘラブナ」に関して触れておこう。
釣りの世界に「フナに始まってフナに終わる」と言う言葉があるが、その繊細な釣りの妙味の奥行きは想像以上に深いものである。
フナには大別すると「真鮒」と「ヘラブナ」があるが、琵琶湖に生息する「ゲンゴロウ鮒」が進化したものが「ヘラブナ」と言われ、30センチに成長するのに前者は8年、後者は3年とも言われている。
真鮒が雑食性なのにヘラブナはそうではなく、そんなところから麩やマッシュポテトの粉末を練ったものを餌にするし、餌のメーカーが「とろろ昆布」やもちのいいようにグルテンなどを加えた餌を研究開発して販売している事実がある。
自動車エンジンで空気を取り入れる際にエレメントという部分で異物を吸入しないシステムがあるが、ヘラブナにもそれに似通った「サイハ」という部分があり、飲み込んだ餌の合う合わないを瞬時に判断してすぐに吐き出すために、その様子を水面に出ている敏感な「浮子(うき)」の変化で読み取って釣り上げるところにこの醍醐味がある訳だ。
ヘラブナは猜疑心が強い習性があり、ハリスや道糸の細さも関係するところからその特性がある竹竿が重宝され、グラスファイバーやカーボンの樹脂製の開発で竿そのものが細くなったり、軽くなっても竹竿に憧れを抱くのがヘラブナ釣り師だと言われていた。
竹竿の方が細い糸を使用出来るし、ヘラブナ釣りの「釣針」には戻りがないこともあり、自然な竹の弾力が釣り師に好まれた歴史もあるが、竹竿は芸術品みたいなこともあり、高価な価格だったところに難点があった。
そんな竹材で最も優れていると言われていたのが「高野竹」で、竿師が和歌山県の橋本市周辺に多かったのはそのためである。
先調子、胴調子などの特徴もあるが、竿師それぞれの個性があることも魅力の一つで、遠くで魚が掛かっている竿を曲がり具合から作者を当てる人もいたのだから驚きである。
橋本市には竿師組合が運営していた「隠れ谷」という池があり、竿師達が自作の調子を確かめるために存在しており、私も何度か行ってみたことがあるので懐かしい。
ヘラブナも大物は40センチをはるかに超え、日本記録では60センチ以上も出ているが、私が写真で目にしたのは西名阪高速道路の香芝サービスエリアの下にある分川池の57センチだった。
今日の写真はその分川池。鯉とヘラブナを仕切った管理池だが、自然のイメージがあるので人気がある。
さて、管理人さんのブログに「ヘラブナ」の話題が登場した。ここでこの「ヘラブナ」に関して触れておこう。
釣りの世界に「フナに始まってフナに終わる」と言う言葉があるが、その繊細な釣りの妙味の奥行きは想像以上に深いものである。
フナには大別すると「真鮒」と「ヘラブナ」があるが、琵琶湖に生息する「ゲンゴロウ鮒」が進化したものが「ヘラブナ」と言われ、30センチに成長するのに前者は8年、後者は3年とも言われている。
真鮒が雑食性なのにヘラブナはそうではなく、そんなところから麩やマッシュポテトの粉末を練ったものを餌にするし、餌のメーカーが「とろろ昆布」やもちのいいようにグルテンなどを加えた餌を研究開発して販売している事実がある。
自動車エンジンで空気を取り入れる際にエレメントという部分で異物を吸入しないシステムがあるが、ヘラブナにもそれに似通った「サイハ」という部分があり、飲み込んだ餌の合う合わないを瞬時に判断してすぐに吐き出すために、その様子を水面に出ている敏感な「浮子(うき)」の変化で読み取って釣り上げるところにこの醍醐味がある訳だ。
ヘラブナは猜疑心が強い習性があり、ハリスや道糸の細さも関係するところからその特性がある竹竿が重宝され、グラスファイバーやカーボンの樹脂製の開発で竿そのものが細くなったり、軽くなっても竹竿に憧れを抱くのがヘラブナ釣り師だと言われていた。
竹竿の方が細い糸を使用出来るし、ヘラブナ釣りの「釣針」には戻りがないこともあり、自然な竹の弾力が釣り師に好まれた歴史もあるが、竹竿は芸術品みたいなこともあり、高価な価格だったところに難点があった。
そんな竹材で最も優れていると言われていたのが「高野竹」で、竿師が和歌山県の橋本市周辺に多かったのはそのためである。
先調子、胴調子などの特徴もあるが、竿師それぞれの個性があることも魅力の一つで、遠くで魚が掛かっている竿を曲がり具合から作者を当てる人もいたのだから驚きである。
橋本市には竿師組合が運営していた「隠れ谷」という池があり、竿師達が自作の調子を確かめるために存在しており、私も何度か行ってみたことがあるので懐かしい。
ヘラブナも大物は40センチをはるかに超え、日本記録では60センチ以上も出ているが、私が写真で目にしたのは西名阪高速道路の香芝サービスエリアの下にある分川池の57センチだった。
今日の写真はその分川池。鯉とヘラブナを仕切った管理池だが、自然のイメージがあるので人気がある。
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