温泉旅館に宿泊すると、部屋に案内してくれる仲居さんに必ず聞くことがある。それは、「この旅館のご自慢は?」ということだが、「お湯です」とか「温泉です」と返されると当たり前のことだと厳しい採点となってしまう。
しかし、そう言われて「なるほど!」と納得したこともあった。部屋にある浴室の扉を開けたら湯気がもうもう状態。和風の檜風呂で24時間溢れているという温泉だった。
また、別の旅館では部屋の中庭にある広目の露天風呂の湯が、日差しの加減からか色の変化が見られることで、4色ぐらいが確認出来、ブルーとグリーンみたい色合いに見えたのが印象に残っている。
温泉にも様々あるが、サイダーみたいな中に入る「ラムネ温泉」と呼ばれる炭酸泉も中々のものだし、乳白色の湯も効能があるように思えるので歓迎である。
そんな温泉の話題で気になることがあった。国内屈指の湧出量を誇る別府だが、温泉発電について抑制する条例を制定するニュースがあったからだ。
原子力に頼らない発電をと積極的に考えられた方式みたいだが、枯渇したら大変だということから対処されるようで、2003年に2841カ所の源泉があったのに、10年後の2013年には2293カ所に減ってしまった事実があり、将来に対する危機感が生じたと言えるだろう。
温泉の恩恵は火山や地震がある国だからこそという指摘もあるが、日本人は昔から風呂好きな国民で、全国各地に存在する温泉地が賑わっている訳だが、中には問題が表面化して大変なことになったこともある。
ある知られる温泉の旅館が大浴場に「入浴剤」を入れていたことが発覚したところもあるし、温泉の湯をタンクローリーで運んでいたことを止め、水道水を過熱しただけなのに温泉と詐称したり、外国産の牛肉を国産牛と産地偽装していた事実も表面化して行政から指導を受けたホテルもあった。
信用を得るには簡単ではないが、消滅させるのは簡単である。それを元へ戻すことは不可能だとも言えるが、お客さんや社会を欺く行動は絶対にあってはならないこと。どんな業界でも自身の仕事にプロとしての誇りを抱き、謙虚な姿勢でいつも自身の研鑽に務めたいもの。生涯学習という言葉があるが、決して仕事に胡坐を掻かず正座の姿勢で取り組みたいもの。
持論としていることに3つある。いつも「?」を抱いて「これでいいのだろうか?」と取り組むこと。次に「もしも」ということに備える「IF」を忘れないようにしたい。素人さんから指摘されたらプロとしては恥であり、「羞恥心」を重視したということだが、上記の問題発覚に照らし合わせたらどんなに愚かな行動をしたかが理解出来る筈。
この稿の結びに偉そうなことを書くが、葬儀に携わるトップは「宗教者たれ」という信念を大切にしている。
前々号の「旅の記憶」に書いたホテルの部屋の風呂はよかった。茶色の温泉がずっと溢れており、大浴場へ行かなくてもゆっくり出来た。
温泉に行くと脱衣場に成分分析について表記されていることが多く、それを読むと何か不思議と効能があるように思えるが、ある研究者が興味深いことを書いていた。それによると、温泉の効能は「そこに来ている」というリラックス感が何よりの効能で、心理的な部分が最も大きいというものであった。
今日の写真は何度か利用したことのある鳥羽シーサイドホテルの汀館の大浴場を。
しかし、そう言われて「なるほど!」と納得したこともあった。部屋にある浴室の扉を開けたら湯気がもうもう状態。和風の檜風呂で24時間溢れているという温泉だった。
また、別の旅館では部屋の中庭にある広目の露天風呂の湯が、日差しの加減からか色の変化が見られることで、4色ぐらいが確認出来、ブルーとグリーンみたい色合いに見えたのが印象に残っている。
温泉にも様々あるが、サイダーみたいな中に入る「ラムネ温泉」と呼ばれる炭酸泉も中々のものだし、乳白色の湯も効能があるように思えるので歓迎である。
そんな温泉の話題で気になることがあった。国内屈指の湧出量を誇る別府だが、温泉発電について抑制する条例を制定するニュースがあったからだ。
原子力に頼らない発電をと積極的に考えられた方式みたいだが、枯渇したら大変だということから対処されるようで、2003年に2841カ所の源泉があったのに、10年後の2013年には2293カ所に減ってしまった事実があり、将来に対する危機感が生じたと言えるだろう。
温泉の恩恵は火山や地震がある国だからこそという指摘もあるが、日本人は昔から風呂好きな国民で、全国各地に存在する温泉地が賑わっている訳だが、中には問題が表面化して大変なことになったこともある。
ある知られる温泉の旅館が大浴場に「入浴剤」を入れていたことが発覚したところもあるし、温泉の湯をタンクローリーで運んでいたことを止め、水道水を過熱しただけなのに温泉と詐称したり、外国産の牛肉を国産牛と産地偽装していた事実も表面化して行政から指導を受けたホテルもあった。
信用を得るには簡単ではないが、消滅させるのは簡単である。それを元へ戻すことは不可能だとも言えるが、お客さんや社会を欺く行動は絶対にあってはならないこと。どんな業界でも自身の仕事にプロとしての誇りを抱き、謙虚な姿勢でいつも自身の研鑽に務めたいもの。生涯学習という言葉があるが、決して仕事に胡坐を掻かず正座の姿勢で取り組みたいもの。
持論としていることに3つある。いつも「?」を抱いて「これでいいのだろうか?」と取り組むこと。次に「もしも」ということに備える「IF」を忘れないようにしたい。素人さんから指摘されたらプロとしては恥であり、「羞恥心」を重視したということだが、上記の問題発覚に照らし合わせたらどんなに愚かな行動をしたかが理解出来る筈。
この稿の結びに偉そうなことを書くが、葬儀に携わるトップは「宗教者たれ」という信念を大切にしている。
前々号の「旅の記憶」に書いたホテルの部屋の風呂はよかった。茶色の温泉がずっと溢れており、大浴場へ行かなくてもゆっくり出来た。
温泉に行くと脱衣場に成分分析について表記されていることが多く、それを読むと何か不思議と効能があるように思えるが、ある研究者が興味深いことを書いていた。それによると、温泉の効能は「そこに来ている」というリラックス感が何よりの効能で、心理的な部分が最も大きいというものであった。
今日の写真は何度か利用したことのある鳥羽シーサイドホテルの汀館の大浴場を。
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