
疑問を感じるのは、出演しているタレントを宿泊させてくれることが決まった後、スタッフの人達は何処へ行くのだろうかということで、まさかホテルを用意しておらず車の車内やテントで野宿していた筈はないと思ってしまうことだが、少なくとも保険、担保という観点から最寄りに在する宿泊施設を手配したのではと思っている。
これは「変」「おかしい」という番組が少なくなかった。一般家庭にアポなしで突然訪問する企画なのに、タレントが扉を開けて姿が見える時に、家の中からカメラで撮影している画面を見るからで、先にお願いをして納得いただいて進めていることが見え見えなのだから「突撃」なんてタイトルがおかしくなると指摘をしたくなるのである。
さて、「田舎に泊まろう」という番組は好きであった。ある時、ソムリエとして世界的に有名な「田崎真也」さんが出演されていたが、番組の恒例になっているお世話になったお礼に何かを返すとところで、田崎氏が朝食を担当されることになったのだが、その鮮やかな手つきと品揃え、食して感嘆されていた当家の方々の光景を目に、超一流のソムリエは料理の創作も一流でなければならないのだと感心することになった。
私と深いご仏縁に結ばれる同業関係者が主催したイベントが暑い夏の時期に名古屋と東京で行われ、第一部の田崎氏、第二部を私が講師を担当することになったのだが、ご一緒に会食をすることになり円卓を囲んだ祭、主催者が社交辞令みたいに「こんな料理にはどんなワインが?」と質問をすると、「こんなに暑い時期はビールが最高です」と返されたことが印象に残っている。
テレビで番組を制作することは簡単ではないだろうが、キャスティング・ミスだけはないように願いたい。最近の番組の中で「味」があるのは「相棒」と「ドクターⅩ」に出演されている「岸部一徳さん」だ。後者では「猫」「麻雀」「メロン」の設定が面白く、この人物らしいキャラが光っている。
大人好みの番組と言えば「中村吉右衛門さん」主演の鬼平犯科帳だが、エンディングで流れるインスピレーションの曲が何とも言えない味を感じさせてくれる。
今日の写真は「広島 ピピ」の写真館からヤマモモを。私の大好物で、近所のフルーツショップのご主人に仕入れの際に見掛けたらお願いと頼んでいたが、10年ほど前から卸売市場に入らなくなったみたいで寂しい話である。
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