4月27日の号で紹介されていた「イチゴジュース」だが、その後もどんどん人気が高まり、午前10時頃から販売を始めると午後2時頃には売り切れになってしまい、楽しみにやって来られたお客様から残念がられている。
夫が出会った特別なイチゴ農家と契約して始めたものだが、ネットの中で食べログに紹介されて広まったと思っていたら、数日前に事務所スタッフが「これを観てください」とプリントアウトしたブログの1ページを美也子に見せるために持って来た。
夫と販売を担当している2人の女性スタッフもそれを目にしてびっくりしていたが、女性スタッフ達がカップの透明な蓋に絵文字を書いたものが写真入りで紹介されていた。
それは販売所で飲まれた時に撮影されてものではないようで、持ち帰られて撮影されたみたいだった。
「これ、私が書いた分だわ!」と女性スタッフの一人が喜んでいる。英語で「サンキュー」と書いて可愛い絵文字を入れた単純なものだが、如何にも最近の若い女性達らしいイメージが感じられるものだった。
そんな時、夫が外国に行った時に立ち寄った「スターバックス」のショップでの体験談を教えてくれた。それはカウンターで注文した時に名前を聞かれて伝えたら、蓋の部分にスタッフが夫の名前を可愛い文字で書いてくれていたというもので、彼女達が販売を始める前に前の準備中に相談して「かたち」になったこの発想は、そんな夫のアドバイスがあったからだと知った。
夫が「スターバックス」について訴訟になっている問題について教えてくれた。それは注文した冷たい飲み物に入っている氷の量に関することで、氷が多ければそれだけ提供する飲み物の量が少なくなり、その分をこれまでの利用客に返すべきだというものだった。
日本でそんな発想をすることはないだろうが、最近は自動車会社の燃料消費の数値の不正問題が騒がしく、建設業界でも手抜き工事が表面化しているし、一連の東京オリンピックの不祥事も気になると夫が言っていたが、今日の朝礼ではもうすぐ開催される伊勢志摩サミットに関し、何処でテロの危険性があるか分からないので我々地方の温泉地でも気を付けようと指導していた。
朝礼が終わってから夫から夏前に鳥羽へ行こうかと提案された。何度か行ったことのある鳥羽小涌園」が9月末日で営業を終えるということからで、子供が幼かった頃に行った思い出もあり、当時を懐かしむ美也子だった。
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