人生最後の旅をファーストクラスでという言葉を謳ったのは随分昔のことだが、あの世へ旅立たれた方をそんな思いで送って差し上げたいという思いを込めた言葉であった。
高級とは「高額」ではなく「高質」であると言われた言葉に影響を受けた歴史もあるが、葬儀とは最後の親孝行の機会であると考えることも大切である。
体力の衰えを感じるこの頃だが、予約をしてしまっているのでオーストラリアに行くことになる。これが「最後の旅」ではなく「最後の海外旅行」だと思いたいが、ひょっとしてそうなったら大変と海外旅行保険にも加入しておいた。
最後の旅ならファーストクラスでと考えたいが、日本航空のシドニー便には設定はなく、ビジネス、プレミアムエコノミー、エコノミークラスの3クラスとなっていた。
成田から約8000キロを9時間前後で飛ぶことになるが、シドニーで入国手続きをしてすぐに国内線ターミナルに移り、カンタス航空でパースに向かうのだが、入国の税関や検疫が大変だそうで、果たして90分ぐらいで乗り継ぎが可能なのだろうかと心配している。
ネットで情報を調べたら食品関係は一切持ち込まない方が賢明だし、日常に服用している薬に関して医師の処方箋や説明を英文でお願いしているが、果たして現地ではどうなるのだろうかも懸念している。
ふとパソコンの横に置いている腕時計を見たら、10時7分で止まってしまっている。電池切れなら交換すれば済むことだが、説明書きなんて一切ない。この時計は「ANA」という文字が入っており、大阪から鹿児島へ飛ぶ全日空機の機内で1万円の衝動買いをしたものだった。
その時にびっくりすることがあった。新品を身に付けて行こうと思って時間を合わせ方について着いて説明書を読んでいたら、まずは秒針からとあったので確認したら秒針がないタイプだったので信じられなかった。
ネットで銘柄から調べたら「クォーツ」とあったので水晶時計であることが判明したが、それで止まってしまうとは電池が切れたということだろうだろう。
そこで朝から商店街にある時計店に持参したら、やはり電池切れと判明して交換していただいたが、デンマーク製のオシャレな時計ですと言われたので幸せな感じになった。
写真は300メートルの高層ビルとして話題の「あべのハルカス」だが、近鉄百貨店に行った際にJR天王寺駅側から撮影したものである。
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