新山口駅に早く着き。駅前に立っている「種田山頭火」の像を撮影後、1階のロビーにいたら上の線路を通過する列車の音が聞こえたが、びっくりするぐらい振動を感じるものだった。
発車15分前頃にホームに上がったが、しばらくすると博多方面に向かう「のぞみ」が通過。その轟音たるや言葉で表現出来ないよう衝撃的なもの。同行されていた人物が「初めて体験したけど乗りたくなくなった」と真剣な表情で語っておられた。
過去に「新尾道駅」で「こだま」の到着を待っていた時に体験したが、ここまで高速運転するべきなのかと恐怖を抱いたが、時速300キロでこれなのだからリニア新幹線ならと考えながらやはり飛行機は駄目と背中が寒くなった。
JR九州の佐賀県内の在来線で起きた「特急 かもめ」の接近緊急停止の問題も大変なことだった。発表された原因究明からするとヒューマンエラーだったが、改めて単線の恐ろしさを再認識させられた。
過去に勝手な思い込みから信楽鉄道で正面衝突事故が起きたことが知られている。単線では「?」マークみたいなタブレットを有する列車しか走行出来ない規定があるが、何かのトラブルがあれば予想もしなかった結果に至ることもあるので二重、三重の安全想定を設定して欲しいものである。
臆病な性格の私は、新幹線に乗車中に「のぞみ」が「ひかり」や「こだま」が停車している駅で追い抜く時が恐ろしい。ポイントと信号が間違いなく連動していると信じたいが、ヒューマンエラーやコンピューターのハグみたいな問題が起きないのだろうかといつも心配してしまう。
疲れでウトウトしていても「300キロで走っている。もしも脱線したら!」なんてことを思い浮かべてしまうので病的かもしれないが、飛行機よりもまし思いながら利用している。
往路の「のぞみ」よりも復路の「のぞみ」の方が6分ほど所要時間少なかった。追い抜く列車に関係する余裕から高速運転区間が多いと想像したが、新大阪から東京方面へ向かう列車の時刻表はまるで大阪環状線のようなダイヤでびっくりだし、これだけ移動する人達が多い事実にも驚かされる。
往路の「のぞみ」は「N700系」で復路の「のぞみ」は「N700系A」だった。カーブの多い東海道新幹線でも最高速度を270キロから285キロにアップさせて3分ほど所要時間を短縮させたが、時間より安全を優先させることだけは不変である。
在来線の特急列車でカーブで性能が発揮出来る「振り子式車両」というタイプがあるが、登場した当時に気分を悪くされた乗客が増え、車掌まで酔ってしまって物議になった歴史がある中、昨日のニュースではそんな列車を減らせて行くという発表もあったそうで、時間より快適さを優先させるという姿勢が重視されたようである。
先月に「紀勢線」を走る「くろしお」を利用したが、白浜から新宮まではカーブの連続で表定速度が随分と落ちる。そんなところから「振り子特急」が活用されたものだが、岡山から米子の方を結ぶ「特急やくも」を「特急はくも」、「くろしお」は「げろしお」と揶揄されていたこともあり、こんな変更は歓迎したいものである。
今日の写真は新山口駅前にある「種田山頭火」の立像を。随分昔に東京のお寺様から届いた葉書の中に「種田山頭火」のことが触れられていたことを思い出し、懐かしかった。
「山頭火」は防府市の生まれで九州で生活していた歴史もあるが、放浪の旅に出掛けて晩年を過ごした愛媛県でその生涯を終えている。そんなところから全国各地に銅像や碑の存在がある。
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