飛行機の歴史の中で記憶を辿ればびっくりすることがある。今回は、そんな歴史のひとこまを紹介しよう。
世界各国の政府専用機に「ボーイング707型機」が使用されていた歴史があり、東京オリンピックが開催された時にも多くの同型機が着陸する姿がニュース映像で流れたものだ。
この年の2月にビートルズが来日。パンアメリカン航空が羽田空港へ着陸したのもこの機材だった。
最近の大型機と比較したら小型として考えられるが、2クラス制で120人ぐらいの搭乗が可能だったので当時としては大型機になり、4発のエンジンが特徴的な美しい機体で、昭和天皇が初めて海外へ行かれたのは1971年のヨーロッパご旅行だが、燃料給油でお立ち寄りになったアラスカアンカレッジの空軍の空港には、当時のアメリカのニクソン大統領が歓迎のために訪れている。
そのヨーロッパへ向かわれた際に使用された機材も「707型機」で、この飛行機には様々な数奇な出来事が語り継がれている。
1973年11月、ヴァリグ・ブラジル航空820便がパリのオルリー空港へ着陸進入中に機内で火災が発生。郊外へ緊急着陸を試みるも124名の犠牲者が出る大惨事となった。
1978年4月、大韓航空機がソ連の領空を侵犯したところから攻撃を受け、ソ連国内のムルマンスクへ不時着したが、2名の犠牲者が出ていた。(領海侵犯でソ連による撃墜で多くの犠牲者が出た事故は747型機で、1983年の出来事である)
1979年1月、成田空港を離陸して間もなく、ヴァリグ・ブラジル航空の貨物機が太平洋上で忽然消息を絶ってしまった出来事があったが、その時の機長は上述の820便で生存していた機長であった。
俳優のジョン・トラボルタは飛行機マニアとして知られているが、コレクションの中にこの707型機を所有し、自ら操縦して各国へ行っているそうだ。
007の映画で知られる「ロシアより愛を込めて」だが、この中にも707型機が登場していたことを記憶している。
707型機は忘れられない飛行機である。羽田からアンカレッジ、ロサンゼルス、ペルーのリマ。リオデジャネイロとヴァリグ・ブラジル航空を利用したからで、リオデジャネイロからサンパウロへはボーイング727型機だったが、復路はサンパウロからリオデジャネイロ、ペルーのリマ、ロサンゼルスまで707型機だった。
それは1977年のことだったが、当時はのんびりとした時代で、操縦席の扉が開けっ放しになっていたことを憶えているし、アマゾンの上空を飛行中にこんなところで墜落事故に遭遇したらと不安な気持ちになったのも懐かしい。
そんなところから今日の写真はヴァリグ・ブラジル航空の707型機。この航空会社は現在他社が運営しているので寂しい思いである。
世界各国の政府専用機に「ボーイング707型機」が使用されていた歴史があり、東京オリンピックが開催された時にも多くの同型機が着陸する姿がニュース映像で流れたものだ。
この年の2月にビートルズが来日。パンアメリカン航空が羽田空港へ着陸したのもこの機材だった。
最近の大型機と比較したら小型として考えられるが、2クラス制で120人ぐらいの搭乗が可能だったので当時としては大型機になり、4発のエンジンが特徴的な美しい機体で、昭和天皇が初めて海外へ行かれたのは1971年のヨーロッパご旅行だが、燃料給油でお立ち寄りになったアラスカアンカレッジの空軍の空港には、当時のアメリカのニクソン大統領が歓迎のために訪れている。
そのヨーロッパへ向かわれた際に使用された機材も「707型機」で、この飛行機には様々な数奇な出来事が語り継がれている。
1973年11月、ヴァリグ・ブラジル航空820便がパリのオルリー空港へ着陸進入中に機内で火災が発生。郊外へ緊急着陸を試みるも124名の犠牲者が出る大惨事となった。
1978年4月、大韓航空機がソ連の領空を侵犯したところから攻撃を受け、ソ連国内のムルマンスクへ不時着したが、2名の犠牲者が出ていた。(領海侵犯でソ連による撃墜で多くの犠牲者が出た事故は747型機で、1983年の出来事である)
1979年1月、成田空港を離陸して間もなく、ヴァリグ・ブラジル航空の貨物機が太平洋上で忽然消息を絶ってしまった出来事があったが、その時の機長は上述の820便で生存していた機長であった。
俳優のジョン・トラボルタは飛行機マニアとして知られているが、コレクションの中にこの707型機を所有し、自ら操縦して各国へ行っているそうだ。
007の映画で知られる「ロシアより愛を込めて」だが、この中にも707型機が登場していたことを記憶している。
707型機は忘れられない飛行機である。羽田からアンカレッジ、ロサンゼルス、ペルーのリマ。リオデジャネイロとヴァリグ・ブラジル航空を利用したからで、リオデジャネイロからサンパウロへはボーイング727型機だったが、復路はサンパウロからリオデジャネイロ、ペルーのリマ、ロサンゼルスまで707型機だった。
それは1977年のことだったが、当時はのんびりとした時代で、操縦席の扉が開けっ放しになっていたことを憶えているし、アマゾンの上空を飛行中にこんなところで墜落事故に遭遇したらと不安な気持ちになったのも懐かしい。
そんなところから今日の写真はヴァリグ・ブラジル航空の707型機。この航空会社は現在他社が運営しているので寂しい思いである。
コメントはこちらから
あなたの心に浮かんだ「ひと言」が、誰かやあなた自身を幸せに導くことがあります。
このコラム「懐かしい時代」へのコメントを投稿してください。