数日前にBSの番組を観ていたら総2階建てエアバス「A380型機」の設計プロジェクトから乗客を登場させて就航するまでを特集していて中々見応えがあった。
如何にして重量を抑えるかで活躍したのは日本の炭素繊維資材だったが、様々な分野で初めて取り組む研究が実を結び、月日が流れて次第に研究が進んで行ったが、2クラス設定なら800人も搭乗可能というのだから誰もが想像しなかった巨体あのジャンボ「747型機」を遥かに超える超ジャンボ機であった。
大型機が飛ぶと後方で乱気流が発生するそうで、小型機の飛行機に影響を及ぼし、墜落させる危険性もあるところから大学の航空力学の協力を得て軽減するに至り、やがてテスト飛行を迎えることになった。
テストパイロットや搭乗する関係者は全員がパラシュートを装着し、多くの観客の見守る中を離陸して規定の時間を飛行して着陸することになったが、航空機が乗客を乗せるまででには高いハードルがあり、酷寒地から灼熱の地の空港で何度も離着陸テストを繰り返し、
最後の関門が不時着時の脱出時間で、800人近い人達が80秒以下で全員が機外へ脱出するテストが成功し、世界の空を飛ぶことになった。
就航する空港も大変だった。大勢なので搭乗に時間を要するところから機内の階段を使わずに2階に直結するシステムの導入も進められ、機体の重量から地面の強度wアップさせる工事なども行われていた。
シンガポール航空、タイ航空、カンタス航空などが早くから就航させていたが、ナッツリターンで有名になった事件の飛行機も大韓航空の同型機で、空港で実際に目にするとびっくりするような巨体である。
そんな同機で信じられない事故が起きた。シンガポールからシドニーへ向かうカンタス航空機のエンジンの1基が爆発、シンガポールに戻って緊急着陸をした出来事もあったし、2014年の7月にロサンゼルスからメルボルンに向かっていた機内の2階から大量の水が漏れ出し、1階まで水浸しになってロサンゼルスへ引き返したというものだが、どちらも乗客に負傷者がなかったことは幸いであった。
世界の航空会社で安全度の調査によるとカンタス航空が最も安全だと言われているが、事故は起きているが死傷者が出ていないということで、上記の事故も含まれている訳である。
1年前にシドニーからパース。パースからキャンベラへカンタス航空575便と718便を利用したが、パース空港から離陸する時に途中でエンジンの回転をダウンさせて離陸をやり直した体験もあったのでやはり飛行機は苦手である。
航空機の専門家によると飛行機は大きいほど安定感がアップするそうだが、私は出来るだけ席数の少ない機種を選択している。
それは、搭乗時や降機する時に楽だし、預けた手荷物も早く出て来るので歓迎しているが、1昨年の秋に関西空港発の全日空機の「737-8型機」を選択したら、出発時刻を迎えても搭乗案内がなく、しばらくすると「欠航」という放送があって驚愕した出来事があった。
次の便まで3時間も待たなければならず、千歳空港で待ってくれている人達のことや、講演の開始時間を考えると落胆したが、しばらくすると次のようなアナウンスが流れた。
「千歳へご出発の皆様、欠航で大変ご迷惑をお掛けいたします。お詫びのしるしといたしまして昼食券1000円を発行いたしますので搭乗口の受付までお越しくださいませ」
「プレミアムクラスのお客様は、ラウンジへお越しくださいませ」
そんなところからラウンジで食事でも出されるのかと思って入ったら、受付の女性スタッフが日本航空の出発便が遅れていますので、そちらを手配いたしました」と言われて荷物の受け取り口に急ぎ、ロビーに出てから日本航空のカウンターまで急ぐことになった。
その便は国際線3社のコードシェア便となっており、その中の1社の便が遅れたことから搭乗することが出来た訳だが、3000円だけ現金で返金され、日本航空では普通席となっていたが、約1時間遅れで千歳に到着出来て安堵した思い出となっている。
今日の写真は「A380型機」の完成披露式典の様子。
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