アメリカのオバマ大統領が国賓として訪日されるニュースがあったが、警備を担当する立場の人達はさぞかし大変だろうと想像する。
昔、東京から帰阪する時、同行していた人達と飛行機を利用することになり、浜松町から羽田行きのモノレールに乗ったら、車窓から見える外の光景に驚いたことがあった。水路にも何隻もボートが並んでおり、全て警備に従事している警察官の姿が確認出来たからだ。
羽田空港に着いたらまさに緊張が張り詰めた異常な雰囲気。数え切れないほどの制服姿の警察官の存在があり、それが当時の韓国の「全斗煥」大統領の来日のためだと知った。
同行していた誰もが新幹線にするべきだったと後悔するほど出発まで時間を要したが、一人が言い得ているという発言をしたので印象に残っている。
「制服姿の警察官の姿が多いことを見せることが、テロ行為に及ぶ犯罪者をセーブする効果もある筈で、私服刑事なら抑制効果が薄いだろう」
そんな愚痴みたいなことで大変な目に遭ったことを慰め合っていたが、国賓を招いて交通が規制されると想像以上の影響を受けることもある。
随分前の話だが、仕事での帰路に2台連なって走行し、西名阪の香芝から本線に入るところに大勢の警察官がいると不思議に思っていたら、私の車は本線に入られたが、後続の車が止められた。
それは通行規制が始まったからだったが、後続車が帰社して来たのは40分後だったので心配していた。
何があったかを帰って来た社員から聞かされ、中国の要人が奈良の観光の帰路に通過したそうで、停車した車の中から猛スピードで走行する車列を目撃したそうだが、それは、停車してから30分も経過してからで、通過後も10分ぐらい止められていたと知った。
さて、昨日のテレビの番組で四国の土讃線「坪尻駅」のことを採り上げていた。標高差に対応するためにスイッチバックが行われている部分に駅が設けられているもので、普通列車でも通過するのが多く、限られた本数しか停車しないものだが、その駅に降車する人がいるかを確認する企画だった。
周囲は山で少し離れたところに川が流れているが、リポーターとなっていたタレントは最終列車が出てしまった後はホームの近くにキャンプ用テントを設営して2泊していた。
3日間で降車した人は3組だけで、愛読している漫画で知ったことからやって来たという一人の女性と、珍しい駅があると聞いて卒業旅行の途中で立ち寄った2人組の女性だったが、最後に紹介されていた男性は自転車旅行をしているそうで、山の中を押しながら20分ほどで道路に到達、そこから徳島の小松島を目指して出発していた。
土讃線と言えば「讃岐」と「土佐」を結ぶJRで、高松と高知間を走っているが、土佐山田駅の近くに「アンパンマン」の作者として知られる「やなせたかし」さんの故郷があり、そこには「アンパンマン・ミュージアム」が存在し、四国内を走る特急列車には「アンパンマン列車」が多く走っており、様々なキャラクターが見られるので子供達の人気が高い。
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