江差線の脱線事故は深刻なようである。脱線してから1キロほど走行していた痕跡もあるし、2年前に2回脱線事故が発生していたことがあったからだが、線路幅が異常に拡がっている事実を把握していながら対処しなかった事故として問題になったことが印象に残っている。
また一連の火災事故の発生から札幌と函館を結ぶ「北斗」や「スーパー北斗」の間引き運転と速度制限によって不便となり、昨秋に利用した際にはスケジュール変更を余儀なくされた体験もあったが、大沼駅周辺で並行する道路を走るダンプカーに追い抜かされた時にはびっくりしたことを憶えている。
さて、西村京太郎作品のテレビドラマの大井川鉄道をテーマにしたストーリーがあった。「小林稔侍さん」が扮する鉄道警察官が主人公になっていたが、大井川鉄道にはSLをはじめユニークな電車が出て来るので面白い。
遠い昔の近鉄特急もあるし、懐かしい南海電鉄の特急ズームカーもあるからだが、廃車された電車を引き取って導入したみたいである。
近鉄の線路幅は新幹線と同じで「広軌」だが、南海電鉄はJRの在来線と同じで「狭軌」なので台車の問題をクリアしなければならない。
他に「西武鉄道や」「京阪電車」の車両も走っていた歴史もあり、鉄道ファンには高い人気があるが、経営母体は名鉄グループで、社名の正式名は「大井川鐡道」となっており、「鉄」は「金」を「失う」と書いて縁起が悪いという発想から改名した秘話もあるので面白い。
金谷から千頭間の本線と、その先につながっている井川線があるが、そこは中部電力から委託を受けている日本でここだけというアプト式線路が施設されている。
今日の結びは「そんなことが!」という昔の出来事。JR在来線と新幹線の同じ区間でも実際の距離は違っている。新しく出来た新幹線の方が短くなっているのは当たり前だが、区間運賃で同じというのはおかしいと訴訟を起こした人がおり、東京地方裁判所は原告の主張を認めたが、その後に東京高等裁判所の判決で「国鉄の範疇で」となり、そこで生まれたのが「営業距離」という言葉だそうだ。
因みに東京と博多間で約100キロも異なっているのだから驚きだが、距離運賃を適用したら100キロ分安くなるということになる訳だ。
今日の写真は古いレコードアルバムの一枚で、タイトルは「見上げてごらん夜の星を」だが、作曲家として知られた「いずみたく」さんの作曲生活30周年を記念して演じられたミュージカルが収録されており、B面には「恋の季節」「夜明けのスキャット」「筑波山麓合唱団」「ゲゲゲの鬼太郎」「ベッドで煙草を吸わないで」「いい湯だな」「世界は二人のために」「手のひらを太陽に」「女ひとり」「希望」などがメドレーとなっている。
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