阿倍野に完成した日本一の高層ビル「ハルカス」が注目を集めているが、オープン後の地域の変化について異なる新聞記事があったのでどちらが本当なのだろうかと興味を抱いている。
一方は「ハルカスの一人勝ち。周囲にプラス影響は予想以下」であり、もう一方は「周辺にハルカス効果」とあったからである。
ホテルやテナントがオープンする前に近鉄百貨店が先行開店していたが、数日前に発表された近鉄側の発表では、売り上げも予想を下回っていたようで、今後の展開の変更を余儀なくされるような発言もあった。
近鉄グループの一社である旅行会社「クラブツーリズム」の旅の友の表紙裏にハルカスのことが「特ダネ」として紹介されており、3月7日のグランドオープンの前に近畿日本ツーリストと共同企画で「早春の夕べ@ハルカス300」が開催されていたことを知った。
また、旅の友4月号には「あべのハルカス」について初めて知ったことが掲載されていた。それによると平安時代初期に著された「昔男ありけり」で知られる「伊勢物語」の中に、「おぼつかなくなる思ひたること、すこしはるかさむ(現代語訳)」という一説があり、「晴るかす」とは「人の心を晴らす。晴れ晴れとさせる」という意味で使われていたそうで、陰陽の世界で知られる「安倍清明」にゆかり深い「阿倍野」の地に登場したネーミングの元になっているそうだ。
地下5階、地上60階建て300メートルというビルだが、完成前は296メートルの横浜ランドマークタワーが日本一の高層ビルだった。
58階から60階が展望台になっているが、床が透明のガラス張りになっているところもあり、高所恐怖症の私には絶対に無理な世界である。
57階にレストランがあり、知人が勤務していて立ち寄りたい気持ちはあるが、270メートルの絶景を眺めながら食事をと誘われても想像するだけで足がくすぐったくなって来る。
数日前、飛行機嫌いの人にアドバイスをという箇条書きになった内容が目に留まった。その中に地上で交通事故に遭遇するパーセンテージよりはるかに低い確率だから安心しなさいという一文があったが、あんな大きな機体が1万メートル上空を時速900キロ近い高速で飛ぶメカニズムが理解出来ず、ずっと離れないので困っている。
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