今日は話題を呼んでいる関西の私鉄のことに触れよう。近鉄と阪神が相互乗り入れしてから随分経ち、大阪環状線の鶴橋駅で乗り換えて阪神タイガースの応援に甲子園に向かう人も多いが、そんな両線を直結する特急電車の運転が実施されている。
阪神電鉄の三宮駅から伊勢の賢島まで直通運転されるものだが、所用時間3時間40分、月に5本ぐらいの団体貸し切りで企画されているようである。
近鉄は観光特急「しまかぜ」の人気の高さが続いており、京都と伊勢を結ぶ路線でも走らせる計画があるようだが、旅行での単なる移動手段ではなく、その電車に乗るために利用するという新しい発想が開拓され、それらはJR九州の「ななつ星」とも共通している。
近鉄は鳥羽と賢島の間を走らせている「つどい」の人気も高く、阿部野橋から吉野を結ぶ南大阪線にも新しい電車を走らせる構想が始まっている情報も流れている。
桜で有名な吉野を訪れる人が少ないらしい。特別な時期以外の平均は1日に700人の乗降客しかないそうで、観光地という言葉から程遠い現実があり、ハルカスが誕生したこともあり沿線の活性化も考えているようだ。
関西空港を結ぶ列車はJRの「特急はるか」と南海電鉄の「特急ラピート」だが、鉄人28号みたいと言われているスタイルの「ラピート」の一編成を真っ赤に塗装して日に10往復させて「はるか」に対抗させるというニュースもあった。
はるかは京都方面から新大阪を経て梅田の貨物線を走行して大阪環状線で天王寺まで来るが、天王寺から関西空港までは最速で30分の所要時間なのに、朝夕の通勤時間は45分ぐらい要するので大変である。
天王寺から空港まで関空快速なら約50分で結んでいるので、ちょっと特急料金が勿体ないという意見も多いが、私個人としては「ラピート」の方が静かだし揺れが少ないと思うので南海電鉄を利用している。
三宮から西へは山陽電車が走っており、姫路から伊勢まで直行という構想もあるが、そうなれば5時間近くも乗車することになるので大変かもしれない。
伊勢から博多に嫁いだ親戚がいるが、実家に帰る時はいつも新幹線で京都で降り、京都駅発の近鉄特急で向かうそうだ。
新大阪で降車したら、在来線で大阪駅まで行き、そこで大阪環状線の鶴橋駅で近鉄線に乗り換えることになるからだが、鶴橋と宇治山田駅間は135キロ。京都と宇治山田間は遠くなるが、時間的にも気分的にも便利と思うようである。
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