「独り言」の5月29日の号に掲載した「グミ」の写真は、過去に広島の「ピピ」の日記にあったものを拝借したものだが、昨日、友人が奈良県の山奥から摘んで来たという「グミ」をいっぱい届けてくれた。
洗って幾つかを食べたが、酸っぱくて懐かしい味がする。60年ぐらい前に山で摘んだことがあるので瞬間にその時の光景を思い出せた。
「椎の実」「山桃」「野イチゴ」「山桜桃梅」などを食べた人は少ないと想像するが、遠い昔にそんな体験があるので考えてみれば貴重なことで幸せだと言えるだろう。
昔から「山桃」が大好物で、このシーズンになったら交流のある果実店に頼んで中央市場に仕入れに行かれた時に探して貰っていたが、数年前から全く見掛けなくなったので寂しい思いをしていたが、グミを届けてくれた友人が次回に山へ行った際に持ち帰って来ると約束してくれたので楽しみにしている。
話によるとかなり大粒の「山桃」と言っていたが、山で作っていた「サクランボ」は全て鳥に先を超されてしまって残念がっていた。
自然の山では鳥や動物に悩まされるのも当たり前だが、「たけのこ」や「西瓜」は猪の被害に遭い、他にも予想もしなかった鹿の被害に衝撃を受けていたこともあった。
そんな友人は知られる割烹をやっているが、過日も山で育てた「夏みかん」をグレープフルーツのようにスイーツ風にして持参してくれ、幸せな味を感じさせて貰った。
彼の店には私専用のかわいい土鍋が存在している。彼の後継者が私のために用意してくれているものだが、病的な偏食である私のために専用メニューで対応してくれている。
ある時、カウンターでそんな料理を食べていたら、後から来られていたお客さんが「あれ、いいね。お願い出来る?」と言われたら、「この方専用の料理で他のお客様にはちょっと」と返したのでびっくりしたこともあった。
彼は頑なな職人肌で、気に入らないお客さんにははっきりと来店拒否を言ったりするので驚かされるが、そんな彼の気質を気に入っている顧客が常連として賑わっている。
特別な食材を提供していることもあり、HPが不可欠だとアドバイスしたことがあるが、今でもHPには抵抗感を抱いているようで、時折に後継者が「必要なんですけどね」とぼやくこともある。
お客さんが飲酒運転で事故を起こせば知らなかっても責任を感じることになる。そんな対策から創作したポスターが厨房や和室の壁に掲示されているが、そのデザインをしたのは私で、お客さん達の話題になることも多いので彼のお気に入りとなっている。
彼と私が共通するのが「お米」のことで、「米は水が第一」という彼の持論から、遠方の知人に水田を栽培して貰っており、葬送の人物が食料関係の会社の役員というところから、毎回珍しい名柄の米を届けて貰うことも楽しみになっている。
どんなに素晴らしいお米でも焚き方に左右されるところから、高額な炊飯器を購入したいと思っているが、「勿体ない」と妻に反対されているので実現していない。
今日の写真は「ピピの日記」から拝借した「グミ」を。
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