昔から「野村克也氏」のボヤキが好きだったが、最近はお身体の不調があるかもしれないであまりテレビに登場されなくなって寂しく思っている。
氏が現役時代に「長嶋氏」や「王氏」を「向日葵」に例え、ご自身を「月見草」と表現されていたことで知られるが、独創的なご指摘や解説は深い哲学が背景に存在し、講演なども高い人気があった。
そんな氏が紹介されたコラムがあった。「不真面目の勧め」という物語だが、紹介者が次のように要約されていた。
「ビジネスでも同じだろうが、勝負事には“判断”と“決断”の両方が要求される」
「なんらかの基準があってなされるのが“判断”であるのに対し、“決断”には基準がない」
「基準がないから“決断”はいわば賭けであり、勇気が必要なものである」
「賭けには失敗がつきものだが、真面目一辺倒の人間は失敗を極度に恐れるから、的確な“判断”はできても、実行する“決断”ができない。そもそも失敗するリスクがあるようなことは、はなからやろうとしない」
「大きな果実を得るために、成長しようとするならば、ある程度の不真面目さが必要である」
石橋を叩いても渡らないという性格の人もいるが、私のようにいつも最悪のことを想定して備えるタイプは変人と言われるかもしれないが、プロとして誇りを抱いている仕事に他業種の人に誤りを指摘されたり、法の順守に抵触することだけはないように行動して来たと自負している。
氏のご持論には「失敗を恐れる人は、判断は出来ても決断はで出来ない」「判断は頭で行い、決断はハートで行う」というお考えもあったが、これらはいかにも氏らしい定義だったように思える。
氏が捕手としての現役時代にバッターボックスに入った選手に囁く戦法も有名だったが、日本シリーズで長嶋氏に対して混乱を目的に囁いたら、長嶋氏はそれを素晴らしいアドバイスと考えて大いに打撃術に役立つことになったという逸話もある。
長嶋氏のプラス思考は独特のもので、様々な秘話も語り継がれているが、そんな中から二つのことを紹介しておこう。
ひとつは息子さんを後楽園球場に伴っていたことを忘れ、試合が終了してそのまま帰宅したという出来事だった。
もう一つは、上野駅のロータリーにエンジンが掛かったままの車が停まっており、警察官が所有者を調べたら長嶋氏の車だと判明したが、氏は列車で仙台の方へ移動していたというのだからびっくりである。
私は、そんな長嶋氏のプラス思考をゴルフで参考にさせていただき、練習をあまりしないのに月例競技や研修会で優勝した体験もある。
例えばティーグランドに立った時、クロスバンカーや池があって嫌な心情になっても、8割も打てるゾーンがあるではないかと発想転換することで、あそこだけは打ちたくないと思って打つと不思議と吸い込まれるように嫌な方向へ飛ぶものだが、そんなプラス思考をするようになってから随分とリラックスが出来て好スコアにつながった歴史がある。
今日の写真はJR「上野駅」を。2008年に撮影されたものである。
氏が現役時代に「長嶋氏」や「王氏」を「向日葵」に例え、ご自身を「月見草」と表現されていたことで知られるが、独創的なご指摘や解説は深い哲学が背景に存在し、講演なども高い人気があった。
そんな氏が紹介されたコラムがあった。「不真面目の勧め」という物語だが、紹介者が次のように要約されていた。
「ビジネスでも同じだろうが、勝負事には“判断”と“決断”の両方が要求される」
「なんらかの基準があってなされるのが“判断”であるのに対し、“決断”には基準がない」
「基準がないから“決断”はいわば賭けであり、勇気が必要なものである」
「賭けには失敗がつきものだが、真面目一辺倒の人間は失敗を極度に恐れるから、的確な“判断”はできても、実行する“決断”ができない。そもそも失敗するリスクがあるようなことは、はなからやろうとしない」
「大きな果実を得るために、成長しようとするならば、ある程度の不真面目さが必要である」
石橋を叩いても渡らないという性格の人もいるが、私のようにいつも最悪のことを想定して備えるタイプは変人と言われるかもしれないが、プロとして誇りを抱いている仕事に他業種の人に誤りを指摘されたり、法の順守に抵触することだけはないように行動して来たと自負している。
氏のご持論には「失敗を恐れる人は、判断は出来ても決断はで出来ない」「判断は頭で行い、決断はハートで行う」というお考えもあったが、これらはいかにも氏らしい定義だったように思える。
氏が捕手としての現役時代にバッターボックスに入った選手に囁く戦法も有名だったが、日本シリーズで長嶋氏に対して混乱を目的に囁いたら、長嶋氏はそれを素晴らしいアドバイスと考えて大いに打撃術に役立つことになったという逸話もある。
長嶋氏のプラス思考は独特のもので、様々な秘話も語り継がれているが、そんな中から二つのことを紹介しておこう。
ひとつは息子さんを後楽園球場に伴っていたことを忘れ、試合が終了してそのまま帰宅したという出来事だった。
もう一つは、上野駅のロータリーにエンジンが掛かったままの車が停まっており、警察官が所有者を調べたら長嶋氏の車だと判明したが、氏は列車で仙台の方へ移動していたというのだからびっくりである。
私は、そんな長嶋氏のプラス思考をゴルフで参考にさせていただき、練習をあまりしないのに月例競技や研修会で優勝した体験もある。
例えばティーグランドに立った時、クロスバンカーや池があって嫌な心情になっても、8割も打てるゾーンがあるではないかと発想転換することで、あそこだけは打ちたくないと思って打つと不思議と吸い込まれるように嫌な方向へ飛ぶものだが、そんなプラス思考をするようになってから随分とリラックスが出来て好スコアにつながった歴史がある。
今日の写真はJR「上野駅」を。2008年に撮影されたものである。
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