講演活動が活発だった頃、飛行機嫌いの私は新幹線と在来線の特急列車を利用して最寄り駅でレンタカーを借りることが多かった。
予約せずに行くことが大半だったので向こう任せという車両選択になってしまうが、振り返れば様々な車を運転したことになる。
記憶に浮かぶ車を列記してみると、「シビック」「マークⅡ」「ブルーバード」「ブルーバードスリーS」「カリーナ」「セリカ」「クラウン」「ローレル」「セドリック」「センティア」「コロナ」「コルト」「スカイライン」「カローラ」などがある。
レンタカーは乗車した地点へ戻らず乗り捨て料金を支払うと別の場所へ返却可能だったので、ついでにその地の観光地を見学したことも多かった。
今。ホンダの「S660」が人気だそうだが、青春時代に人気だったのはホンダのS600」で、幌を収めればオープンカーになったので走行する解放感は最高で、5泊6日で雲本から「やまなみハイウェイ」を別府まで抜けた青春時代の一人旅が懐かしい。
大阪駅から熊本駅までは「特急かもめ」を利用、熊本市内の旅館で宿泊して1泊2食付きで2500円だったと記憶している。
予約してあったホンダS600のレンタカーの営業所は国道3号線の熊本南警察署のすぐ近くだったが、そこから57号線を走行して阿蘇を回って内牧温泉へ泊まったのだが、一人旅で予約をして旅行会社のクーポン券だったのに、急に団体客が入ったそうで別の旅館に変更された。
次の日は望みだった「やまなみハイウェイ」を満喫。宿泊地は城島高原「別府ニューグランドホテル」だったが、当時は関西汽船の経営で完成してからまだ新しく、1泊2食付き和室で6500円だった。
次の日に別府の地獄めぐりをして別府市内の営業所に返却、夕方に出航の関西汽船「るり丸」で天保山へ帰って来た。
「るり丸」は昭和23年8月進水の1920トンで随分と古い船体から航海速力も17ノットと遅く、当時の観光船「くれない丸」「むらさき丸」「すみれ丸」「こはく丸」「こばると丸」「あいぼり丸」などの3000トンクラスの観光船からすると5時間以上も所要時間が多かった。
そうそう、「くれない丸」だが、今でも現役で就航しているのでその華麗な姿を目にすることが出来る。横浜港をベースにしているティーやランチのクルーザーとして改造され、ロイヤルウイングとなっている。
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