トップページにカウントダウンがされているように、間もなくロンドンでのオリンピック開催を迎えるが、そんな中で忘れられない言葉があるので紹介を。
それは、筆者が中学校1年生として入学した時の校長の話で、校庭での朝礼時のものだったが、今ならどんな問題になるかは分からないが、3000名近い生徒が在校するマンモス校らしい内容と言えるかもしれない。
中学校を卒業してから半世紀の流れがあるが、今、この話をここにしたためることも何か重要なタイミングののような気がしてならず、記憶しているままに校長の発言を次に書いておこう。
『日本やアメリカでは野球というスポーツの人気が高いが、イギリスという国で野球をする人は信じられないほど少ないのだ。なぜなら、イギリスは紳士の国で、野球のルールの中に「盗塁」があるのが許せず、盗むということに強い抵抗感を抱いているからだ』
そんなロンドンでのオリンピックでは、その校長が指摘したように野球の競技は一切ないが、なぜそうなったかのか事情をを知りたい興味に駆られる昨今である。
ついでだが、その校長の話で印象に残っていることをもう一つ書いておこう。
『世界中で犬や猫を買っている人達が多くいるが、毎日与えている食料のことを考えたことがあるだろうか。それだけで飢餓に苦しむ人達をどれだけ救えるかを考えるのも人間の大切な行動なのだ』
ペットを家族のように考えている人や、動物愛護団体の人達からクレームが生じる言葉かもしれないが、半世紀も前にこんなことを生徒に説いていた校長が存在したことは確かなこと。
記憶している校長の姓は「坂口」先生だったが、もう間違いなくこの世におられることはないだろう。もしもご存命と考えたら、百歳をはるかに超えておられることになる。
列車に続いては常夏の楽園「カリブ海」クルーズを紹介しよう。
世界最大の客船として知られるのは「アリュール・オブ・ザ・シーズ」号で、22万トンというのだから巨大である。
就航してから2年も経たない新造船だが、横幅66メートル、長さ361メートル、乗務員2384名、乗客5400名と聞くだけでも洋上の巨大都市みたいなイメージが浮かぶだろう。
ゴルフをされる方なら想像出来るだろうが、360メートルと言えば400ヤードの距離。アマチュアゴルファーにとっては長いパー「4」のホールなのだからびっくりだ。
この船に乗船するツアーが企画されているが、約5万円の燃油サーチャージに国内空港施設使用料2650円、海外空港税6000円、寄港税27000円、船内チップ7000円が別途に必要とあり、それら以外の旅行代金が298000円から348000円(船室の差異ではなく、出発日によって異なっている)と、前号のオリエント急行に比較すると割安感がある。
行程は関西空港とニューヨーク発着で、ニューヨークからフロリダ半島のマイアミから40キロのフォートローダーデールまで乗り継ぎ便で飛び、10泊11日(船内7泊)というコースだが、ドレスコード(船内でのタキシード着用などの服装規定)がゆるやかなので安心だ。
寄港するのはハイチのラバティ、ジャマイカのファルマス、メキシコのコスメルだが、この海域のクルーズの人気は高く、最終日に行われる船長主催のパーティーでは涙を流す人達も多いそう。
朝食7回、昼食7回、夕食8回込みで、その内機内食が4回となっているが、これも独り旅の場合には150000円の別料金が加算されるので複数での参加がお勧めである。
尚、ビジネスクラスを利用すると200000万円の追加となるが、船室は高額な料金に比例して上階になったり部屋の広さが異なるのは仕方がないところ。この企画の上述料金は「カジュアルクラス」設定だが、同じならちょっと張り込んだ方が楽しみもアップするかもしれない。
船内ではショーやパレードなどの開催もあり、プールが5箇所、幾つものレストランが存在するなど、クルーズ空間は体験した人にしか理解出来ないと説明されていた。
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幸せ列車の言葉をそのままに謳っていると言えばイタリアのベニスからロンドンまで結ばれる「オリエント急行」だろう。
正式には「ベニス・シンプロン・オリエント・エクスプレス」と呼ばれているが、18881年に誕生したと言うのだから100年以上の歴史があることになり、1920年から1930年代に最盛期を迎えていたそうで、戦争の状況から運行を停止していた時期もあったが、1982年に復活を遂げてからは垂涎の存在として知られるようになった。
各車両の内部デザインが異なっており、それらはまさに芸術品とも称され、スチュアード
の24時間サービスも定評として語り草になっている。
ベニスからフランスのカレー・ヴィルまで行くと専用のバスに乗り換え、ドーバー海峡の下を走るユーロトンネルを「ル・シャトル」と呼ばれる専用列車で走り、イギリスのフォークストンからは「ブリティッシュ・プルマン」と呼ばれる気品ある特別列車に乗り継ぐ行程となっている。
関西空港とベニス、ロンドン発着の7泊8日の「オリエント急行」ヨーロッパ大陸横断の旅の企画もあるが、768000円と高額なので大変である。
往復ともエール・フランスを利用するそうだが、筆者はミュンヘンからパリまでエールフランスのファーストクラスを利用したことがあるが、日本の航空会社のサービスレベルと比較すれば「月とスッポン」というぐらいの差異を感じ、日本航空や全日空の高レベルなサービス体制を再認識することになるだろう。
上述の旅の企画だが、独りで参加しようとすると列車やホテルの一人対応という負担が増し、それだけで350000円も追加となるので気を付けたい。
車内での夕食はフレンチのコース料理、朝食は指定した時間に部屋までスチュアードが届けてくれる。夢や映画のような優雅な世界が満喫出来る旅。そこには歴史と伝統を誇る感動の列車が存在しているのである。
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