ギックリ腰とは辛いもの。その強烈な痛みは体験者にしか理解出来ないものである。
初めて体験したのは青春時代のことで、卓球をやっていて空振りをしたまま腰に激痛が走り、そのまま動けなくなる出来事だった。
その後も何度も体験することになったが、床に置かれてあった段ボール箱を持ち上げようとした瞬間、中身が空で重いと想像していたところからバランスが狂い、その瞬間にギックリ腰になった。
形成外科、カイロプラクティック、整体など様々な治療を受けたが、最もひどかった時期は30代に体験したもの。車の後部座席に乗るのが一苦労。約3ヵ月も苦しんだ。
そんな体験の中で予兆を感じるようになった。冷え込みを感じたり、また熱い時期でも汗で腰部が冷えて来るとジンジンして来ることが赤信号。それに最も効果のあったのが銭湯の電気風呂。これは、アドバイスした友人達の多くが実践して全員が効果を訴えているのでお勧めである。
また、雲仙へ行く日の前日。激痛に襲われキャンセルしたかったが、自身が幹事をしている立場からどうにもならず出掛けたのだが、旅館に到着してから3回大浴場に入ったら、嘘のように治癒した。
道後温泉に出掛ける前日にも同じことがあった。雲仙での体験があったので温泉に期待して関西汽船で横になりながら松山へ行った。そして旅館で3回大浴場に入ったら完治した。
九州へ講演に出掛ける数日前から激痛を感じ、キャンセルの覚悟をして主催者に電話を入れたら、「無理でもお越しください。素晴らしい先生を紹介しますから」と言われ、新幹線と特急「有明」に乗り継いで行ったら、その先生は宿泊するホテルに来られる整体師さんだった。
チェックインしてすぐに温泉である大浴場に入り、部屋に戻るとその先生が来室された。ベッドに上向きになって寝て施術が始まったが、腰の部分には中々触れなかったので疑問お抱いていたら、やがて俯せになって<これからなんだ>と思っても一向に触れないので不思議な感じ。しかしどこも心地よい指圧気味の施術でウトウトとするようにリラックスをしていた。
「では、腰の治療をやりましょう。上向きになってください」
それから始められた施術は、頸部を持ち上げることや「日本手ぬぐい」で腰部を持ち上げるようなことに続き、最後は握られた拳で腰部をぐりぐり。「はい、終わりました。如何ですか?」と言われて確認したら、信じられないことだが痛みが消えていた。
若かりし頃の交通事故から頸部に後遺症があり、5年に一度ぐらい大変な痛みに襲われることがあり、約半月も続くので私にとっては心の梅雨みたいな苦しみを繰り返していたが、その方と出会ってから何度もお世話になり、いつも一発で完治するのでまさにゴッドハンド的存在の先生だった。
昔、東北方面から寝台列車で上野に着いたり、大阪から寝台急行「銀河」を利用した際、東京駅の八重洲側の地下にあった銭湯をよく利用したものである。
また、人と会うまでに時間があると身嗜みを整える目的で利用したこともあり、数年前に閉鎖されてしまったことを知って寂しい思いを抱いている。
今冬に放映された深夜のテレビ番組で、八重洲口のバスターミナルから深夜に発車する長距離バスの現実を特集していたが、日に75台も運転されているそうで、東名経由は満席状態が続いているとコメントがあった。
所要時間は仕方がないが、新幹線に比較すれば格安感があるし、早朝に到着するから歓迎されているみたいだが、かなり疲れることだけは覚悟しなければならないようで、我々の年代には大変と言えるかもしれない。
地方から東京に到着するバスの利用客にインタビューをしていたが、その中に「どこかお風呂はありませんか?」という質問がいくつかあり、こんな時代に地下の銭湯があればと残念な気持ちになった。
東京に会社を有している友人によると、山手線で移動すれば、東京駅近くの駅界隈に朝風呂を営業している銭湯が数軒あるそうで、彼は時折に利用していると聞いたが、そんな情報をバス会社がサービスとして提供することも喜ばれるだろう。
新幹線にはグランド「ひかり」の時代まで食堂車があった。また在来線の特急列車の一部にも存在していたが、在来線の食堂で友人達とビールを注ぎ合うのは至難の業、横揺れから自分でやるのが常識となっていたことを懐かしく思い出す。
列車を単なる移動手段として考えればスピードが重視されるだろうが、「旅」の一部と思えば食堂車の存在も貴重であった。そんな郷愁を「かたち」として具現化しようと考えられたのが「ななつ星」や「おれんじ食堂」などの列車だろう。
二階建ての新幹線には階下に個室があり、一人部屋、二人部屋、四人部屋などがあったが、泣き声が気になる幼い子供連れの人達には重宝されていたものである。
そうそう、妻が二度と深夜バスには乗らないという恐怖の体験をしているので書いておこう。関東から大阪の阿部野橋行きがあるのを知って初めて利用したのだが、東名高速道路の静岡県内を走行中、何かが焼けているような香りに気が付き<おかしい>と判断、前席の若い男性を起こして確認したら「絶対におかしい」となって彼が運転手に通報。次のパーキングエリアに駐車した時にはエンジンルームから煙が発生。全員の乗客が降車してしばらくすると火災の状態になったというのだから恐ろしい。
バス会社から手配されたタクシーがやって来たのは随分と時間が経過してからのこと。それに分乗した乗客達は浜松駅から「こだま」で大阪に着いたそうである。
そんな深夜に走るバスだが、居住空間をアップさせるために「2+1」の横3人掛けや、全席個室からファーストクラス仕様を売り物にする車両も登場したし、車内で大きなスクリーンで映画が上映されるものや、乗客が大規模なゲームに参加出来る企画を打ち出したバス会社も登場している。
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この「幸せ列車」で何度か採り上げられていたJR九州のクルーズトレイン「ななつ星」だが、各旅行会社への情報公開が済んだらすぐに様々な企画が発表されて人気を呼び、それこそプラチナチケットとして話題が高まっている。
日本旅行の「赤い風船」のパンフレットを読んだら、「新たな人生にめぐり逢う、旅」という見出しで、次のように綴られていた。
「列車は、その中をただ駆け抜けるのではない。時には降り立ち、ふれあい、感じる。クルーズトレインという新しい旅のステージ。そこでしか出会えない景色や人々の語らいは、きっと新たな人生が発見できる。2013年秋。『ななつ星』が、九州で輝き始めます」
7両連結の編成で、たった28名という定員。全室がスイートという発想なので注目を一身に集めているが、話の種に一度は乗ってみたいと思うが、その高額な料金には驚かされる。
パンフの企画では今年の12月24日出発の3泊4日コースと、来年3月22日発の1泊2日コースの2種類だが、博多発の企画を2名1室で大阪からJRを利用すると、前者は最も低価な旅館宿泊でも「448000円」、デラックススイートの列車を選択すれば高級旅館利用で「558000円」となっており、後者でも同じく「195000円」と「272000円」となっていた。
これはもちろん一人の料金なので、二人で行くと倍になるので更にびっくりだが、行程によると2泊目は列車ではなく旅館が設定されており、鹿児島県霧島の「忘れの里 雅叙園」「妙見石原荘」「天空の森」が選択されている。
コースは12時50分頃博多駅を出発。湯布院に16時頃到着、湯布院神楽の歓迎を受け、散策やアフターヌーン・ティーが選択可能で、23時30分頃由布院駅を出発。車中泊。2日目、午前9時頃に宮崎駅到着。バスで宮崎神宮、青島神社などを経て都城駅へ。12時30分頃に出発して14時頃に隼人駅に到着。バスで霧島の旅館に行き宿泊。
3日目は、散策や記念植樹をしてからランチタイム。バスで隼人駅に行き14時頃に出発。15時頃に鹿児島中央駅に到着。仙巌園の散策や島津家の食事、また沈濤官窯で絵付け体験など。鹿児島駅を午後10時頃に出発。車中泊。
4日目、午前6時頃に阿蘇駅到着。希望者には早朝ウォーキング。午前10時頃にバスでオプションツアーに出発。バスは阿蘇からやまなみハイウェーを経て黒川温泉へ。列車内で過ごす人には大分駅経由で豊後森駅へ。ここでバス観光組と待ち合わせてアフターヌーン・ティーの後、15時20分頃に豊後森を出発。17時30分頃に博多駅着
ちょっと無理に詰め込んだような鉄路設定の感もあるが、九州だけに限ればこれも仕方のないことなのだろう。尚、1泊2日コースでは、博多、長崎、阿蘇、湯布院、博多となっていた。
そんな列車に乗ることが出来れば、間違いなく「幸せ列車」となるだろう。
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