大病を患い奇跡的に「この世」に舞い戻ったような筆者。加害者になりたくないので好きだった車の運転も一切せず、ただ旅を楽しみにしている日々だが、パンフレットを見ながら想像を膨らませる昨今である。
前回に紹介申し上げた「日本列島縦断の旅」の中で「差だメロディライン」は「佐田岬メロディライン」だったのでお詫びして訂正を。目が不自由になり、文字を見るのに天眼鏡が離せない状況。なにとぞご海容を。
今回は鉄道でめぐる「日本一周の旅」の紹介を。11月9日(金)出発限定で二人の場合の一人料金がB個室ツイン利用で49万円という費用だが、14日間の行程でハードなスケジュールであり、ちょっと長くなるが下記させていただく。
大阪から「トワイライトエクスプレス」で札幌へ。車内の夕食は金沢の老舗料亭「大友楼」の二段重弁当。バスで札幌市内を観光後、札幌駅から特急「サロベツ」で稚内へ。稚内温泉で宿泊。
バスで宗谷岬、紋別、北浜駅へ。オホーツク海岸列車で知床斜里駅へ。バスで川湯温泉へ行き宿泊。
バスで納沙布岬を経て東根室駅へ。特急「スーパーおおぞら」で帯広駅へ。バスで十勝川温泉に行き宿泊。
バスで帯広駅に行き特急「スーパーおおぞら」で南千歳駅へ。特急「スーパー北斗」で函館駅へ。特急「スーパー白鳥」で青森駅へ。バスで古牧温泉へ行き宿泊。
バスで三沢駅に行き「青い森鉄道」で八戸駅へ。八戸線で久慈駅へ。久慈琥珀博物館を見学して久慈駅から三陸鉄道で普代駅へ。バスで田老の長大な防波堤を見学後浄土ヶ浜へ行き宿泊。
ウミネコ遊覧船で観光後にバスで釜石、陸前高田を経て南三陸温泉にて宿泊。
バスで南三陸町、松島を経て仙台駅へ。東北新幹線「はやてorやまびこ」で大宮駅へ。バスで鉄道博物館に行き見学後東京駅へ。寝台特急「サンライズ出雲」で米子駅へ(車中泊)
境線で「鬼太郎列車」に乗車して境港駅へ。水木しげるロードを見学バスで松江しんじ湖温泉駅へ。一畑電鉄で一畑口駅へ。バスで出雲大社を経て出雲市駅へ。特急「おき」で湯田温泉駅へ。バスで湯田温泉に行き宿泊。
バスで新山口駅に行き山陽新幹線「こだま」で博多駅へ。バスで筑前前原駅に行き筑肥線で唐津駅へ。バスで呼子に行き「イカ活き造り料理」で昼食。バスで松浦駅へ行き松浦鉄道でたびら平戸口駅へ。バスで平戸温泉に行き宿泊。
バスで佐世保駅に行き特急「みどり」で博多駅へ。九州新幹線「さくら」で鹿児島中央駅へ。バスで西大山駅へ行き指宿枕崎線で指宿駅へ。バスで指宿温泉に行き宿泊。
バスで知覧の特攻平和会館を経て城山展望台で桜島を一望。バスで鹿児島中央駅に行き特急「きりしま」で宮崎駅へ。特急「にちりん」で大分駅へ。バスで由布院温泉に行き宿泊。
由布院自由散策後バスで佐賀関港へ。名物の「関サバ・関アジ」の昼食。フェリー三崎港へ向かいバスで内子見学後に道後温泉で宿泊。
バスで道後温泉駅へ行き「坊ちゃん列車」で松山市駅へ。伊予かすり会館見学の後特急「しおかぜ」で岡山駅へ。山陽新幹線「ひかりorこだま」で新大阪駅へ。
この企画では、「最北端 稚内駅」「最東端 東根室駅」「最西端 たびら平戸口駅「最南端 西大山駅」の四つのさいはて駅到達証明書が発行されるそうだし、東北の被災地ではガイドによる案内を受けるとのこと。
25の鉄道でめぐる旅。行ければ「幸せ列車」になることは確かだろうが、果たして参加申し込みをされる方があるのだろうか?
随分と前のことだが、このコラムの中で旅行会社である「クラブツーリズム」が企画したJR「フルムーン・パス」利用の日本列島縦断の旅について紹介したが、筆者の友人夫婦が稚内から鹿児島の先端まで合計で6500キロ5日間という体験をして来た。
一人「10万円」で想像以上に大変だったようで、年齢を考えなければと談笑したが、過日に送られてきたパンフを見ると、今度は15万円で7日間の日本列島縦断鉄道の旅という企画があったので紹介を。
新大阪から「ひかり」のグリーン車で東京へ。東北新幹線「はやて」指定席で新青森駅へ。特急「スーパー白鳥」で函館駅へ。湯の川温泉で一泊。
トラピスチヌ修道院と五稜郭公園を散策。函館朝市を見学して「海鮮丼」で昼食。函館駅から特急「スーパー北斗」で洞爺駅へ。バスで昭和新山と洞爺湖を経て苫小牧東港へ。新日本海フェリー一等船室(船中泊)で秋田港へ。バスで「なまはげ発祥の地」真山神社と男鹿真山伝承館、なまはげ館を見学後男鹿駅へから男鹿線で秋田駅へ。特急「いなほ」で村上駅へ。バスで瀬波温泉へ行き一泊。
バスで村上駅へ。特急「いなほ」で新潟駅へ。上越新幹線「とき」で越後湯沢駅へ。特急「はくたか」で金沢駅へ。特急「サンダーバード」で新大阪駅へ。山陽新幹線「ひかり又はさくら」で岡山駅へ。バスで苫田温泉に行き一泊。
バスで岡山駅に行き、特急「しおかぜ」で松山駅へ。予讃線で映画のロケでよく使われる海に面した無人駅へ。バスで差だメロディーラインを走って三崎港へ。国道九四フェリーで佐賀関港へ。バスで別府温泉に行き一泊。
別府駅から特急「にちりん」で宮崎駅へ。特急「きりしま」で鹿児島中央駅へ。バスで知覧「特攻平和会館」見学後の指宿温泉へ行き一泊。
指宿温泉からバスでJR最南端の西大山駅へ。指宿枕崎線で山川駅を経て鹿児島中央駅へ。九州新幹線「さくら」で熊本駅へ。九州新幹線「つばめ」で久留米駅へ。特急「ゆふ」で大分駅へ。特急「ソニック」で小倉駅へ。山陽新幹線「さくら」で新大阪駅へ。
如何だろうか。体力なくしてはとても参加不可能なハードスケジュールである。時間と体力、そして金銭的に余裕のある方には面白い企画のようだが、次回は14日間で鉄道でめぐる日本一周の旅の紹介を。
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九州にはユニークな列車が多く、その大半の設計を九州新幹線で知られる「水戸岡鋭治」氏が担当されている。
カウンターバーのある「A列車で行こう」や「指宿のたまて箱」は古い列車を改造されたものだが、鉄道ファンには人気が高く、わざわざその列車に乗るために旅をする人もおられることを専門雑誌で知った。
「撮り鉄」や「乗り鉄」という鉄道ファンの存在が知られているが、寝台列車のラストランやSLを撮影される人達が多く、そのマナーについて物議を醸した出来事も少なくなかった。
九州新幹線の開通で、在来線の方は不便になったところが多く、新幹線でも博多、熊本、鹿児島中央駅を除く途中の駅周辺への効果は低かったようで、明暗が分かれた寂しい現実も伝えられている。
八代から川内(せんだい)までを結ぶ在来線は、かつては特急「つばめ」や「リレーつばめ」が走っていたが、新幹線開業と同時に鹿児島本線のこの部分は「肥薩おれんじ鉄道」として分離され、最も新幹線の開通によるマイナスとなった地域と言えるだろう。
そんな「おれんじ鉄道」に、来春からユニークな列車が走るというニュースがあった。詳細は10月に発表されるとのことだが、冒頭の「水戸岡」氏が設計を担当され、約120キロの行程を3時間掛けて走るというゆっくりとした企画が組まれ、列車名が「おれんじ食堂」だそうで、走り始めたら利用したいと思っている。
九州内の様々な特急列車を利用したが、観光的な列車は改造された車両が多く騒音が激しいのが気になるが、車両の内部はユニークで斬新な発想なので驚かされる。
昔、博多から熊本まで「つばめ」を初めて利用した際、グリーン車にいた女性車掌さんの制服に魅力を感じ、帰阪してから改めて九州まで出掛けたことがあった。
それは、自社の女性スタッフ達の制服を模索していた事情があったからだが、九州内を走る特急列車の車掌さん達の制服も異なっていて興味深いものである。
「由布院の森」という観光列車が走り始めた頃に乗車したら、乗車券を確認にやって来た車掌さんがテンガロンハットで西部劇みたいなスタイルなのでびっくり。乗客達が記念写真を要望していた光景が思い出される。
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