蕎麦の世界に「江戸前」の「通」や「粋」という言葉があるそうだ。「三箸半」と呼ばれる作法に関する拘りだそうで、蕎麦とは小腹が空いた際に食する軽食で、ちょうど三箸半ぐらいが理想ということ。
蒸篭(せいろう)の上にそれ以上重ねると蕎麦が潰れてしまうことがあるし、水切りの具合に悪影響を及ぼすことも考えられるみたいで、「通」と自負する人達は、それを何枚も食する面倒な習慣を続けていたそうだ。
うどんより蕎麦が好みの筆者だが、蕎麦は血圧を下げる効能もあるそうだし、何やら「蕎麦湯」が健康によいみたいな感じもする。
京都の三条大橋を西に行くと、商店街の中に「田毎(たごと)」という蕎麦屋さんがあり、ここでお酒のつまみにちょっとだけ出される蕎麦味噌が実に美味である。
錦市場に立ち寄って、いつも友人に頼まれていた「めざし」を買って帰る行程だったが、そこで得られることになった「蕎麦屋さん情報」が有り難く、数軒訪れたこともあった。
祇園で発生した悲惨な事故は衝撃だったが、あの縄手通りの京阪三条駅のすぐ近くに「うなぎ」の専門店がある。あまり目立たないので通り過ぎてしまうが、ここの「うなぎ」の持ち帰りも好評だったので書いておこう。
食事をして「美味しい」と思えることは幸せなこと。また、幼い子供達が笑顔で食事をする光景を目にすると心が和むのも自然なこと。それこそが幸せの源の一つと考えているが、それが飢えという何より「不幸」の裏面であることを忘れてはならない。
医者、理容店、食事の三つに共通するのは並んで待つことが大嫌いという筆者の思いだが、特別に美味しいという物を教えて貰うとすぐに行動するのだから始末が悪い。それが遠方であろうとなかろうと行くのだから困ってしまう。ある時「明石焼き」のことを聞いて明石に出掛け、3軒を順に体験したのだから自分でも呆れている。
結びに牛肉で知られる「松阪」のことに触れておこう。松阪には「金・銀・海津」という言葉があり、「和田金」「牛銀」「海津」という三軒の店のことを言う言葉である。筆者の好みは「海津」だが、本店と支店が同じ造りですぐ近くにあるので便利だし、日本庭園の中庭が中々のもの。各部屋の名称が「能」につながっていることも興味深いが、すき焼き、ステーキなども体感したが、やはりお勧めは特別なタレで焼く「網焼き」だろう。
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