昨年の今頃はオーストラリアに行くために様々な情報を調べていた。成田空港からシドニーへ直行するのは日本航空とカンタス航空しかなく、他の航空会社を選択すると香港、バンコク、シンガポール、クアラルンプールなどを経由することになるので体力的に厳しく、成田からの日本航空を選択した訳である。
今年の初めに全日空がシドニー便を年内に就航させると発表していたが、カンタス航空が空港のラウンジ利用で「ドレスコード」を設定したニュースが話題を呼んだ。
パースからキャンベラへ向かう時に国内線のラウンジ「カンタスクラブ」を利用した体験もあるし、シドニーから成田へ帰国する時に国際線の「カンタスクラブ」を利用した際にはそんな規定はなかったが、利用者のクレームから今年になって決定されたようである。
最も特徴的なことは半ズボンなどの軽装が禁止されたというものだが、長距離の国際線を利用する人の中には機内でのリラックスを目的にラフな服装で搭乗することも多く、そんな人達には搭乗してから着替えをしなければならなくなった。
機内で着替える人も少なくなく、航空会社では機内専用でカーディガンなどを用意しているケースもあり、日本航空で知られているのはビートルズが来日した時にタラップへ法被姿で登場した光景で、私もフランクフルトへ飛ぶ時に着用したことがある。
長距離の機内で気を付けなければならないのはエコノミー症候群で、友人が外国に行くのに携帯薬の処方を医師にお願いしたら「エコノミー症候群に気を付けて」と言われて「ビジネスクラスですから大丈夫です」と返して笑われた出来事があったが、本当に恐ろしいことと理解しておくべきである。
特に要注意は脹脛の浮腫みで、スリッパは必需品だし、圧のあるソックスも用意している人もいる。
機内は想像以上に乾燥しているので水分補給を重視しなければならないし、足下にバッグを置いて足を少し高く上げることも効果があると言われている。
アイマスクや耳栓、また空気で膨らませる枕なども役立つが、適度な運動を考えると通路側の席がよいということになる。
エコノミークラスで5回行くなら1回だけにしてファーストクラスでという考え方もあるが、飛行機嫌いな性格の私は後者を選ぶタイプである。リラックス出来る環境に身を置くと、この飛行機は安心という安堵感が生まれるのだから不思議である。着いたら同じという考え方もあろうが、移動も旅の重要な部分と考えるのも有りだと思っている。
外国に行くとその国の文化に触れることになって驚くこともあるが、高齢女性のグループがイタリアを1周間回って、「毎日感動した」と体験談を語ってくれたし、仕事でヨーロッパに3か月間生活をした人が帰国してから食事の時にワインが習慣になってしまったという話にも何か納得をしてしまった。
昔は空港のラウンジや機内でワインを飲むことも楽しみの一つだったが、病気を患って一切アルコールを禁じられているので寂しくなった。
前号で書いた「旅物語」6月号が届いた。もう秋の旅企画も掲載されている。飛行機の料金も「早割」が当たり前になっているが、我々夫婦が入会している「ジパング倶楽部」の3割引きより得な会員制度がある。前にも書いたことのある「おとなび」だが、4割引きなので新大阪と博多なら片道1万円以内で行けることになる。
今日の写真は日本航空の機内食の前菜を。もちろんビールもワインも飲んでいない。
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